1990年、オウム真理教が熊本県波野村(現・阿蘇市)に教団施設を建設するため土地を取得したが、地元住民の反対にあい、現地では混乱が起きた。熊本県警が国土利用計画法違反容疑で施設を強制捜査し、幹部らを逮捕した。 度重なる訴訟に大手メディアによる批判は散発的に 波野村をめぐってオウム側は、信者の転入届を受理しなかった村を提訴。森林法違反で教団に波野村での開発中止命令を出した当時の細川護熙県知事も提訴した。 教団関連の議会決議をした波野村の村議らや、それを報じた毎日新聞社を相手に、名誉毀損などを理由とした訴訟も起こした。「オウム真理教、波野村内の農地に違法にプレハブ建設の疑い」などと報じた西日本新聞社を相手取った訴訟も起こした。 結局、オウムでは、地下鉄サリン事件が起こるまで、大手メディアによるオウム批判や問題提起の報道は散発的なものにとどまった。当初から坂本堤弁護士とともにオウム問題に取り組ん
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