ここ数年のGalaxyシリーズは「100倍スペースズーム」が最大の売りだった。この機能を使った月の画像をPRに利用し、月面のクレーターすら鮮明に映し出すことができるとうたう。 だが実際は、撮影した画像にAIがディテールを描き足す仕組みになっていた。海外ユーザーの指摘をきっかけに炎上し、欧米のテックメディアを中心に広く報じられている。 米大手テックメディアのヴァージは3月、「サムスンによる月の写真の捏造ねつぞうが発覚」と報じた。米有力テックメディアのエンガジェットは、AI技術の進展に理解を示しつつも、「サムスンの月の写真は偽物だ。サムスンのマーケティングは事実と異なる」と指摘する。 該当する機種は、ここ数年のうちに発売されたGalaxyシリーズのフラッグシップ(最上位)モデルだ。2020年発売のGalaxy S20 Ultraから、今年2月に発売されたばかりのGalaxy S23 Ultra