まったく訳の分からない日々がはじまっている。とりあえず手足を動かし日銭を得て、もりもり飯を食べすやりと寝る。本を読まなくなったので自分と向き合うことが減り、セーブポイントを逃しているような気分になる。そう書いてみたが、果たして本を読むことで自己と対峙しているのかと聞かれると答えに迷う。以前、letter from Kyotoの川添さんと話したときに読書の話になり、「なんで本を読んでいるんですか」と質問された。私は「考えなくていいから」と回答した気がする。テレビも本も一緒で、情報が勝手に入り込んでくる。そこに思索の余地はあるが単純に考えるよりもずっと少ない。夜が明けようとしている。WINDHAMHILLが流れている。 そこまでたくさん本を読むのも面倒になってきたので、今年はあと三冊程度でいいことにした。その栄えある一冊目は「純粋理性批判(中)」である。こいつはまったくもって意味が分からない。