ブックマーク / number.bunshun.jp (10)

  • 2番は“ゲームを動かせる打順”。野球を変える「2番打者再考」論。(氏原英明)

    ゲームを動かすことができる打順」 そんな話題になったのは、西武のキャプテン・栗山巧に、打順についての話を尋ねた時だ。 栗山は'08年のシーズン、2番打者として最多安打のタイトルを獲得。1番・片岡治大(現巨人)と、3番・中島裕之(現アスレチックス)、4番・中村剛也のクリーンアップの間に位置し、日一の立役者になった一人だった。 前後の打順を考えれば、攻め方が変わってくる。 「僕の前が片岡さん、中島さんとおかわりが後ろにいる打順で、そこに挟まれて2番をやれたのは大きかったです。最初は、苦しみながらヒットを打つことを考えていたんですけど、どうやってヒットを打つかと考えたときに、流れに沿った中でプレーした方がヒットになりやすいことがわかってきました。 たとえば、片岡さんはその当時50~60の盗塁がありました。単純に考えたら、相手のバッテリーは(片岡さんの)スチールを防ごうと思って、外のまっすぐが

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    fugufugu 2014/06/17
  • メジャーのデータ野球が“新時代”に!極端な「シフト守備」が全米に浸透。(菊地慶剛)

    メジャーリーグの戦略が“新時代”に突入したようだ。 日でもテレビ観戦しながら感じている人も多いと思うが、ここ最近、各チームが極端なシフト守備を積極的に採用している。現場で取材していても、特に昨年から急激にシフト守備が増えたように感じていた。 レッドソックスの取材をしていた際、単に守備位置をシフトするだけでなく、打者によってはカウントによって野手の位置を入れ替える場面を目撃し、シフト守備がさらに高等戦術化していることを確信した。 最近では『MLBネットワーク』でもシフト守備に関する特集を組むほど注目度が上がっていたが、極端なシフト守備は年々増加の一途を辿り、今シーズンは更に増え、多くのチームが取り入れるようになった。これまでの内野手の守備位置に関する既成概念は、まさに形骸化しようとしているのである。 シフト守備の有効性を示す、あるデータ。 これだけシフト守備が拡大の一途を辿るには、もちろん

    メジャーのデータ野球が“新時代”に!極端な「シフト守備」が全米に浸透。(菊地慶剛)
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    fugufugu 2014/05/19
  • 初采配にして色濃く見えた“谷繁流”。「1点の野球」は強竜を甦らせるのか。(田口元義)

    3月29日の開幕2戦目、広島のルーキー九里亜蓮を打ち崩せず、谷繁兼任監督は厳しい表情で戦況を見守っていた。 広島との開幕カードで1勝2敗。成績だけで判断すれば、中日のスタートダッシュは失敗した。 特に開幕戦は、ファンにとって悔やんでも悔やみきれない敗戦だったことだろう。 序盤から相手エースの前田健太を攻略し2点を奪った。ところが、6回にキラの塁打で同点とされてからは、再三チャンスを演出するもあと1が出ず、延長10回に守護神の岩瀬仁紀が勝ち越しを許してしまった。 後味の悪い敗戦。それでも、新監督として公式戦で初めてタクトを振るい、捕手としてもフル出場を果たした谷繁元信は、苦虫をかみつぶした表情を見せず、それどころか、どこか達観した顔つきではっきりと手応えを口にした。 「終始うちの流れで試合をできたと思います。同点にされてからも流れが変わったわけではないですし、もう1点が取りきれなかった試

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    fugufugu 2014/03/31
  • 上原浩治の制球力。~MLBで図抜けた「K/BB」「WHIP」~(小川勝)

    でプレーしていた10年間でリリーフに専念したのは2007年の1年だけだったが、MLBでは見事にクローザーを務めている。 2013年のワールドシリーズを制覇したのはレッドソックスだった。6年ぶり8度目の優勝。抑えの切り札だった上原浩治も大きく貢献した。5試合に登板して4回2/3を投げ無失点、2セーブを記録した。ア・リーグの優勝決定シリーズでは5試合で6回を投げ無失点、1勝3セーブでMVP。米大リーグに移籍して5年目、上原にとって'13年シーズンは素晴らしいシーズンになった。 何しろ今年はレギュラーシーズンで73試合、ポストシーズンで13試合、年間86試合も投げている。登板試合数だけを見ても記録的なシーズンだったわけだが、投球内容を詳しく見ていくと、彼の特徴をよく出した上で、チームに貢献したシーズンだったと言える。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員に

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    fugufugu 2013/12/06
  • 「僕は野球を楽しむなんてできない」規律の男、宮本慎也が球界に残す物。(鷲田康)

    「レギュラーで出られないのは引く時かなと感じた」と、引退の理由を語った宮。34試合を残しての発表は、CS進出に望みをつなぐチームへの配慮だったという。 ヤクルトの宮慎也内野手が8月26日、引退を正式に発表した。 宮と初めてゆっくり話したのは、2003年の12月だったと記憶している。宮を良く知るスポーツ紙のベテラン記者の紹介で、アテネ五輪日本代表のキャプテンという立場で話を聞かせてもらった。 そのときちょっと驚いたというか、こういう男なんだなと感心した言葉がある。 「僕は巨人をちょっと羨ましいと思うことがあるんです」 宮がこう切り出して例に挙げたのが、「赤い下」の話だった。 ある試合の日。ヤクルトの中堅選手が真っ赤な下を履いて球場にやってきたのを見て、それに無性に腹が立ったというのである。 「だって……男が赤い下ですよ! どう思います?」 こう問われてちょっと言葉に詰まった。

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    fugufugu 2013/09/02
  • MLBが球数制限を導入した経緯から、藤浪晋太郎と阪神の育成力を考える。(生島淳)

    神宮球場のブルペンで投球練習を繰り返す藤浪。毎試合150キロを超える速球を投げている藤浪だが、果たしてシーズンを通して怪我無く活躍できるのか……。 阪神の藤浪晋太郎は、久々にお客さんを呼べる投手、という気がする。 4月21日のヤクルト戦では、7回を2安打無失点、しかも83球という見事な「省エネ」投球でゲームを作り、2勝目をマークした。 この見事な投球が議論の種になるのが面白い。阪神OBで通算320勝をマークしている小山正明氏は、首脳陣が藤浪を降板させたことに噛みついた。「デイリースポーツ」によれば、小山氏はこう語っている。 「内容が悪いとか、負けている展開で代打を出されるのなら仕方ないけど、十分完投できる展開で代えてしまうベンチは理解できん。ピッチャーは球を投げるのが仕事やろう。残り1回や2回で20~30球投げたところで、どうってことない」 小山氏は大きく育てたいなら、完投させるべき、とい

    MLBが球数制限を導入した経緯から、藤浪晋太郎と阪神の育成力を考える。(生島淳)
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    fugufugu 2013/04/28
  • 過去5年のドラフト戦略にみる傾向。高校生と野手を獲る球団は……強い!(小関順二)

    2011年10月のドラフト会議で、東洋大のエース・藤岡貴裕の交渉権を獲得しガッツポーズするロッテの西村徳文監督(左)。 '05~'07年までの3年間、高校生を対象にしたドラフトと大学生・社会人などを対象にしたドラフトは別々に行なわれていた。いわゆる「分離ドラフト」である。 高校生を指名して獲得することは大きなリスクを伴うが、成功すれば大きな実りをもたらす。'00~'04年の5年間、成功と言ってもいい成績を残した選手は「大学・社会人など」の45人に対して、「高校生」は20人と少ない。しかし、その顔ぶれは内川聖一(ソフトバンク)、中島裕之(米国ジャイアンツ)、中村剛也、涌井秀章(ともに西武)、西岡剛(阪神)、成瀬善久(ロッテ)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)とタイトルホルダーがずらりと並ぶ。いわば、リスクを冒して高校生を上位(1、2位)で指名することは、その球団の覚悟を計る物差しになっていた。

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    fugufugu 2013/01/25
  • マイナーリーグは本当に過酷なのか?大谷翔平がもし渡米していたら……。(菊地慶剛)

    2008年に新日石油ENEOSからNPBを経ずに、レッドソックスと直接メジャー契約をした田澤純一。メジャー入りに際しては“田澤問題”として騒がれ、これを受け「NPBを経由しない、海外球団からの出戻り」への対抗措置が講じられた。 ドラフト上位指名候補の高校生として初めて直接のメジャー入りを表明していた大谷翔平投手が12月9日、自身の考えを翻意させ、ドラフト指名されていたファイターズ入りを発表した。 ファイターズから強行指名された当初は、入団の可能性ついて「自分自身の考えとしてはゼロです」とメジャー入りの強い意志を示していたが、交渉を繰り返す中でファイターズへの信頼感が芽生え、新たな将来像が確立したということなのだろう。 もちろん大谷の翻意を批判するつもりなど毛頭ない。場所がどこであろうとも大谷自身が心底野球に打ち込める道を進むことが最も重要なこと。ぜひ日球界で頑張ってほしいものだ。 だが

    マイナーリーグは本当に過酷なのか?大谷翔平がもし渡米していたら……。(菊地慶剛)
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    fugufugu 2012/12/23
  • 「悔いはない」と退団した、73歳、権藤博の“性分”。~中日でも起きた指揮官との衝突~(永谷脩)

    球界からまたひとつ、名物が消えた。 中日はクライマックスシリーズのファイナルステージで3連勝するも、3連敗を喫し敗退。その責任を取らされる形で、権藤博投手コーチが解任された。 今季、権藤コーチと高木守道監督は、投手起用をめぐって衝突を繰り返してきた。おそらく、その亀裂が決定的になったのはファイナルステージ第5戦、2-2の同点で迎えた9回だった。イニングの頭から登板した岩瀬仁紀が、2安打と1四球で満塁とされた場面で、監督は三振の取れる浅尾拓也を熱望したが、権藤コーチは、山井大介の投入を進言した。結果は山井が、代打・石井義人に打たれてサヨナラ負け。怒り心頭の高木監督は「あとはピッチングコーチに聞いてくれ」という捨て台詞をはいた。シーズン中、権藤はこんなことを言っていた。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 566文

    「悔いはない」と退団した、73歳、権藤博の“性分”。~中日でも起きた指揮官との衝突~(永谷脩)
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    fugufugu 2012/11/10
  • 常勝ハムの作り方。~パを制覇した“マネー・ボール”~(小川勝)

    ソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージを3連勝で制し、日シリーズ進出を決めた日ハム。2006年に日一になってからは、優勝、3位、優勝、4位、2位、優勝と、毎年安定した強さを発揮している。 西武の激しい追い上げを振り切って日ハムがパ・リーグを制覇、クライマックスシリーズもソフトバンクに全勝して、文句なしの日シリーズ進出となった。 最近7年間で4度目の優勝だ。今年の勝敗が74勝59敗11分で、貯金15。これで日ハムは、7年連続で勝率5割を超えたことになる。7年連続というのは、現在のパ・リーグで最長の数字だ。 日ハムは昨年オフ、エースのダルビッシュ有(レンジャーズ)が抜けたことで、今年の下馬評は低かった。スポーツ各紙の解説者31人の開幕前順位予想を見ると、日ハムをAクラスに予想した人は3人だけだ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWe

    常勝ハムの作り方。~パを制覇した“マネー・ボール”~(小川勝)
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    fugufugu 2012/10/27
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