男もセックスも恋愛も、自分の人生を変えてなんてくれない。 これほど言われているありふれた言葉なのに、それでも期待して待っているアラサー女子のなんと多いことでしょう。 「こんなつまらない生活から逃げたい」「どこかにピンとくる人いないかな」「ときめきが欲しい」「結婚したい。ぬこカワイイ」とか言って漬物石なみに動かないアラサー独身女子の夢の歯を10本ぐらいたたき折ってくる、精神ボクシング映画「百円の恋」を見ました。 「自分を変えられるのは自分だけ」という呆れるほどに痛い事実を、顔面ドストレートにぶちこんでくれます。 映画『百円の恋』予告編 - YouTube グズついた自己愛を強烈にブン殴られる映画 「底辺」という言葉がこれほど似合う女もそうはいないでしょう。『百円の恋』主人公の一子は、人生の薄闇に飲まれている。太った体をゆらしてタバコにまみれている、ぶよぶよの彼女が、ボクシングを通して光の方向