世界的に販売不振が続くマクドナルドは、食の安全に対する消費者の関心が強まるなか、アメリカの店舗で、抗生物質が与えられた鶏肉の提供を取りやめる方針を発表しました。 こうしたなか、アメリカのマクドナルドは4日、全米のおよそ1万4000の店舗で、抗生物質が与えられた鶏肉の提供を取りやめ、今後2年かけてチキンナゲットなどの鶏肉については抗生物質を与えていないものに切り替えていくと発表しました。 アメリカでは、病気を防ぎ生産性を高めるため家畜に抗生物質を与えることは一般的ですが、その結果、抗生物質が効かない菌が新たに生まれて人間の健康にも影響を及ぼす危険性があると一部の専門家が指摘しています。 さらにマクドナルドは、人工の成長ホルモンが与えられた牛の牛乳についても取り扱いをやめることを明らかにし、消費者に安全性を強くアピールすることで客離れを食い止め経営の立て直しを図りたい考えです。