エンブレムをめぐっては、リエージュ劇場とベルギーのデザイナーが使用差し止めを求めて国際オリンピック委員会(IOC)を提訴していた。組織委は、リエージュ劇場のロゴとエンブレムは「はっきりと違う」(組織委の武藤敏郎事務総長)と判断。8月28日の記者会見でデザインの原案を示して説明した。その判断は今も変わっていないという。 一方で、佐野さんが制作した、エンブレムの使用例を示した「展開例」の画像の一部が、ネット上で第三者が公開している写真と酷似していると、28日の記者会見以降にネットユーザーが指摘。指摘を受け、組織委が佐野さんに聞き取りを行ったところ、「展開例の画像は、エンブレム応募時に審査委員会の内部資料用に作ったが、公になる際は権利者の了解を得るべきだった。それを怠った」と話し、権利者の了解なしに写真を流用したことを認めたという。佐野さんは写真の権利者と連絡を取るなど、対応を進めているという。
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