2019年度から「同一労働同一賃金」制度が導入される。が、はたして日本は本当にこれを受け入れられるのだろうか。 現在、日本はよりスピーディかつグローバル、そして革新的な世界の競合との激しい競争に直面している。そして、多くの分野で後塵を拝しつつある。その典型例の1つが人工知能(AI)の開発だろう。理由の1つは、こうした開発に取り組むのは他国では最新技術に精通した新卒なのに対して、日本では中年層の管理職が中心となっていることが挙げられる。 日本の年功序列制度の下では、若年層の能力は長い「下積み生活」で朽ち果ててしまう。それよりは、実力主義に基づいたより柔軟な労働体制へ移行することで、適材適所に人材を配置することによって、それぞれの従業員がのびのび活躍できるようになるのではないか。 70年前の日本は実力主義社会だった そもそも、70年前の日本は実力主義社会で、生産性が高い労働者の稼ぎは良かった一
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