蒸気機関車は円筒形のボイラーに箱型の運転台を取り付けて、だいたいどれも同じ形をしている。一方、電気機関車や最近のディーゼル機関車は多くが箱型で、車体の両端に運転台を設置する形式が多い。しかし、古い電気機関車やディーゼル機関車の中には、箱形ではなく凸形の形式もある。小さな車体が多くてかわいい姿ともいえるけれど、そもそもどうしてあんな形をしているのだろう? 凸型の電気機関車といえば、秩父鉄道に保存されているデキ1形や、銚子電気鉄道で保存されているデキ3形、福井鉄道で保存されているデキ3形などがある。黒部峡谷鉄道では現役で稼働しており、入換用や工事用資材の運搬列車で活躍中だ。 ディーゼル機関車では、凸型がまだまだ現役だ。DE10形は各地のトロッコ列車などで活躍中だし、DD13形は国鉄時代に引退したけれど、臨海鉄道などに譲渡された車両がいまも稼働している。幹線用の花形機関車、DD51形も、貨物列車