陸前高田市は19日、JR東日本の大船渡線盛(さかり)―気仙沼間(43・7キロ)復旧方針案に対する地区懇談会をスタートさせた。市民からは「バス高速輸送システム(BRT)での復旧は仕方ない」と容認する声が多く、利便性向上を求める質問や意見が相次いだ。 同日の懇談会は、同市竹駒町の竹駒地区定住促進センターで行われ、住民9人が参加。戸羽太市長が「鉄路復旧は正直厳しい状況。公共交通をどのように確保するか意見を伺いたい」とあいさつ。市の担当者が国やJR側の復旧案を説明した。 戸羽市長との懇談では市民から「BRTでしょうがない。大船渡病院に直通する経路をつくってほしい」、「住民の足を考えて持続するBRTに」と高齢化を見据えた公共交通の在り方を望む声が大半を占めた。 懇談会は9月中旬まで、市内11地区と住田町で計12回開かれる。 【写真=JR東日本の復旧方針案を説明した地区懇談会。BRT容認の声が大半を占