県出資の第三セクター・しなの鉄道(上田市)が、有料通勤ライナーの運行を2017年度中にも再開しようと準備していることが5日、分かった。実現すれば15年3月以来。しなの鉄道の利用客全体の約7割は通勤・通学者で、快適な座席で満足度を高めてマイカー通勤者らの需要を取り込む目的だ。 リクライニングシートで、有料ライナーに適した中古車両の購入を模索している。しなの鉄道はこれまで、JR東日本所有の特急型車両を借りて運行したことはあるが、所有したことはない。購入費や改造費など4千万〜5千万円の投資であれば回収できると考えている。適当な車両が見つからない場合は借用も検討する。 現在、朝夕の通勤時間帯には、普通車両で上田―長野駅間をノンストップで最短26分で結ぶ快速列車「しなのサンライズ号」1本と「しなのサンセット号」2本が走っており、置き換えを想定している。 サンライズ号とサンセット号はかつて、急行