松阪市の「新竹商店」のロングセラー駅弁「元祖特撰(とくせん)牛肉弁当」(税込み1350円)に19日から、新しい鉄道掛け紙が加わる。ディーゼル機関車DF50が牽引(けんいん)する寝台列車の「DF50紀伊号」と、ディーゼル機関車DD51の重連「DD51重連貨物」の2種類。 元祖特撰牛肉弁当は、県内を走る紀勢線が全線開通した1959年に発売。鉄道掛け紙シリーズは全線開通50周年記念で始まり、これまでに21種類を数える。来年、元祖特撰牛肉弁当が60周年を迎えるため、種類を増やすことにした。 第22弾の「DF50紀伊号」は80年まで紀伊勝浦(和歌山県)―東京間を走っていた。掛け紙は寝台車6両を連結した約40年前の写真。第23弾の「DD51」はパルプなどを積んだ貨物車を連結し紀勢線などで活躍。陸送に代わった今は見られなくなったという。 「鉄道掛け紙の弁当を食べながら旅の思い出をつくってほしい」と新竹浩