JR九州の青柳俊彦社長は25日の記者会見で、九州新幹線の車両基地「熊本総合車両所」(熊本市南区)について、浸水被害が想定される場合、車両を線路上に退避させる検討を始めたと明らかにした。台風19号の記録的大雨では、北陸新幹線の車両がJR東日本の長野新幹線車両センター(長野市)で水没した。 熊本総合車両所は、敷地面積が約20万平方メートルで、最大14編成が停車する。国土交通省熊本河川国道事務所が平成29年5月に策定した「洪水浸水想定区域図」によると、近くの緑川流域で12時間総雨量595ミリという、想定しうる最大規模の雨が降った場合、車両所内は1~3メートル、浸水するとされた。 青柳氏は「車両基地全体の盛り土には数千億円がかかり、ハード面の対策は難しい。(記録的大雨の)予測は難しいが、少しでも早く高架に退避させる勉強を始めた」と語った。 北陸新幹線の水没については「鉄道は車両基地が一番安全な場所
![新幹線車両を大雨で退避 JR九州が検討](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/93d428c0457d427604f594d33572450d1228e51d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2F_Azz6mOvTdMpY5t_OY5Pzm0wxKw%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FWZ4LB472ZZM5VFMT2FQRWY55JY.jpg)