【ブエノスアイレス=共同】二〇二〇年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田恒和理事長は二日、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、東京電力福島第一原発からの汚染水漏れの不安を打ち消すため「東京は全く影響を受けていない」などと訴える手紙を送ったことを明らかにした。 八月二十七日付の手紙で、福島の原発問題が報じられていることに対し、東京に住む人々の生活を「全く普段通りで安全だ」と説明。「大気と水は毎日チェックされ、問題となるような兆候が一切ないことを政府も確認している」と記した。肩書は招致委理事長と日本オリンピック委員会(JOC)会長、IOC委員だった。