この画像を大きなサイズで見る 自然とは繊細なる生命体のようなものだ。ほんの少しの変化が生態系に大きな影響を及ぼすこともある。実際、バタフライ効果( 蝶が羽を動かすだけで遠くの気象が変化するという比喩的、寓話的な表現)が最も顕著に現れるのが自然界である。 アメリカのイエローストーン国立公園。この大きな自然保護区には長い間オオカミがいなかった。70年前に絶滅してしまったのだ。だがこの地に再びオオカミが住み始めると、自然の景観は劇的な変化を遂げた。なんと川の形を変え、緑豊かな森をよみがえらせたのだ。 たった1つのオオカミの群れ(ウルフパック)がこのような劇的な変化をもたらすとは実に信じがたいことである。だがこれが本来あるべき姿だったのかもしれない。 How Wolves Change Rivers・movie translated melondeau 21世紀前半における最も興味深い研究結果は、
海は人為的な原因による急激な変化の最中にある。地球の7割を占める海が、ごくちっぽけな哺乳類の群れによって変えられようとしているのだから、ある意味正気の沙汰ではない。だが、それは確かに起こっており、今世紀が終わるまでに今とはまったく違う姿になってしまうだろう。 「あるのはたった一つの海」とはアメリカ海洋大気庁(NOAA)の言だ。様々な原因によって、様々な程度に、様々な場所が変化しているが、海洋自体は一つの巨大な、相互につながりあったシステムである。オーストラリア沖で投棄された廃棄物は太平洋ゴミベルトを形成する。中国からの汚染は海を渡り北アメリカにまで漂流する。アメリカの片隅で排出された二酸化炭素は海に吸収され、将来的にバングラデシュの海にもなんらかの影響を及ぼす。
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3月8 天然に存在した意外なもの(1) 化学者はこれまで、ありとあらゆる手法でさまざまな物質を混ぜ合わせ、自然界にはないたくさんの物質を作り出してきました。プラスチックや各種半導体など、我々の生活を支える物質も、天然には存在しなかったものです。 しかしやはり自然とは奥深いもので、人間が人工的に作り出したとばかり思っていたものが、実際には昔から天然にも存在していたというケースは少なからずあります。今までにも、本ブログでいくつかそうしたケースを取り上げてきました。中には、人工の医薬品が天然の植物から見つかったと思ったら、実は使いすぎによる汚染のためだった、なんてお話もありました(「たゆたえども沈ます」さんの記事)。 しかし、どう見ても人工物としか思えない、フッ素を含んだ抗がん剤である5-フルオロウラシルの誘導体が、実際に天然から見つかった例もあります(論文)。やはり自然とは計り知れないものです
南極の氷床下に生息しているのが見つかった半透明の魚。脳と背骨が透けて見える。海を覆う氷の融解に伴い、落ちてくる岩石を避けながら生きることを余儀なくされている。(Photograph by Deep-SCINI UNL-Andrill SMO) 太陽光から遠く隔てられた厚さ700メートルを超える氷の下には、巧みに生き抜く生物がいた。 厚さ約740メートルにもなる南極大陸のロス棚氷。科学者たちはこの氷を掘削し、氷の下の水中から微生物や甲殻類を発見してきたが、このほど数種の珍しい魚が新たに確認された。 ほんの10年前まで、南極大陸の巨大な氷床の下で生存できる生物などいないと思われていた。氷床下には深さ約10メートルの海水があるが、水温は氷点下という過酷な条件だ。 生息場所が暗いためか、発見された数種の魚はどれも大きな目をしている。色はオレンジ色、黒などだが、見つかった中で最大の魚は皮膚が半透明で
■硫黄が川を埋め尽くす山「知床硫黄山」 何はともあれこの驚愕の写真1をご覧あれ! 川が硫黄で埋め尽くされている。 実はこれ、世界遺産になっている知床のカムイワッカ川だ。4人が歩いているあたりは、ちょうどあの有名な知床の名所「カムイワッカ湯の滝」だ。川全体が温泉になっていて、私もあの滝壺で入浴したことがある。1936年当時、あそこはものすごい量の黄色い硫黄で埋めつくされていたのだ。 このカムイワッカ川が流れる知床硫黄山はドロドロに融けた茶色い溶融硫黄を大量に噴出するナゾの火山だ。最後に噴火したのは1936年のことで、20万トンもの大量の溶融硫黄が「1号火口」から湧き出し、近くを流れるカムイワッカ川に流れ込んだ。 知床硫黄山は、屈斜路湖の硫黄山「アトサヌプリ」に比べるとあまり有名ではないし、登山家の間でもあまり人気がない。ところが、はるか宇宙のかなた木星の衛星「イオ」にも、溶融硫黄を噴出する火
毎年開催されているナショナルジオグラフィックフォトコンテストだが、今年も素晴らしい作品の数々がエントリーされ入賞作品が決まったようだ。しかしどうやったらこんな美しい写真が撮れるのだろう?ファインダーを通したその世界観は撮影者の心の中の情景も投影されているようだ。 1.人が掘ったトンネル (撮影/キャプション:ケアリー・ナッシュ) エチオピアのティグレ山脈にあるこの見事な横穴は、山の向こうの村と行き来するために人の手で掘られたもの。空洞の形がアフリカ大陸の形に似ているのがなんとも素敵だ。 2.夢のような情景 (撮影/キャプション:フランチェスコ・リカルド・イアコミーノ) 南アイスランドのヨークルスアゥルロゥン潟湖の空を染める息をのむほどの夕焼け。その日は夏のアイスランドの典型的な曇りの日だったので、見事な夕日は期待できそうもなかったが、もしかしたら雲間から太陽が現れるのではないか
自然界には人知を超えた現象があり我々を常に驚かせているのだが、ルーマニアにあるトロヴァント(Trovant)の石もまさにその1つである。 石がまるで細胞分裂を繰り返すかのごとく、成長し分裂していくのだ。 Muzeul Trovantilor din Costesti [HD] Trovants – Romania, living rocks 成長する石、トロヴァントの謎 トロヴァントの石は、固い石の核が中心にあり、その核のまわりには殻のように砂がくっついている。この石は、極めて多孔質の砂の集まりと、炭酸カルシウムを多く含む水によって固められた砂岩の堆積から作られているのだ。 “トロヴァント”(トロヴァンティ)という名前は博物学者のマゴチ氏の「第三紀のオルテニア」という著作物の中で名づけられ紹介された。 ROMANIA-Starting out as pebbles & growing at
By Trey Ratcliff アメリカ・カリフォルニア州のデスバレー国立公園では、100kg以上もある巨大な岩が人知れずずるずると移動するという不可思議な現象が起こっています。これまで岩が動く瞬間を目撃した人はいなかったのですが、2年間かけてこの「さまよう岩」を研究したチームによって、岩が動くメカニズムが解明されました。 PLOS ONE: Sliding Rocks on Racetrack Playa, Death Valley National Park: First Observation of Rocks in Motion http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0105948 岩が動く瞬間をカメラで捉えた映像や、岩が動く理由を説明しているムービーは以下から見ることができます。 H
広島で,10分間に20mm以上,1時間に130mm,あるいは2時間で200mmに達するような猛烈な雨が降り, 多数の土砂災害が発生した。 ただ,世界を見渡すと,1分間で38mm降っただとか(2280mm/h),8分で126mm降っただとか(945mm/h),瞬間的とはいえその10倍を超えるような想像を絶する短時間強雨の記録がある。降水強度は100mm/hあたりに物理的な限界があるわけではないようだ。 世界記録を確認するため米国海洋大気庁(NOAA)のサイトを覗いてみよう。 http://www.nws.noaa.gov/oh/hdsc/record_precip/record_precip_world.html World record point precipitation measurements 時間が短いほど降水強度の記録が大きいことは当然に予想されたことだが*1,値を図1のように
By Royce Bair 灼熱の大地や極寒の山々など、人間が生活をすることができない場所にも何かしらの生物が住んでいるものです。しかし、あらゆる生命体が生息することが許されない過酷な環境が地球上に残されているとすれば一体どこなのでしょうか? BBC - Future - The last place on Earth… without life http://www.bbc.com/future/story/20140303-last-place-on-earth-without-life ◆砂漠 チリのアタカマ砂漠は50年間雨が降らない状態が続いています。このような過酷な条件で生きながらえる生命体はないとも思えますが、endolithと呼ばれる微生物が生息しています。endolithは、ひび割れた地面や岩の小さな穴の中にあるわずかな水分を頼りに生きています。 ◆南極大陸 人類が未開発の
ベラルーシの首都、ミンスクから北に約230kmにあるZacherevie村でオオカミと暮らす家族の記事を紹介します。 以下翻訳です。 ベラルーシの家族がオオカミを育てた Белорусская семья вырастила стаю волков ベラルーシのZacherevie村に住むSeleh家が2009年からオオカミを飼っている。 お父さんが子オオカミを森で拾ってきたのだ。 今、オオカミたちはヴィーツェプスク州のObsternoという動物管理施設で暮らしている。オス2頭と雌1頭。今年初めて子供を産んだ。 家族の娘、アリーナ(10歳)はオオカミをペット扱いしている。オオカミたちは彼女のことが大好きで、上に乗せてくれたりもする。 アリーナがオオカミをなでるが絶対に噛まれない。逆に顔をなめられる。 オオカミの群れの規則通り。飼い主の意志に従っている。 この写真を見るとオオカミが怖い肉食動
どこまでも透き通る青、白い砂――。夏のリゾートといえばやっぱりビーチ。旅行口コミサイトが、定番から秘境スポットまで、世界のベスト40を選んだ。
荘厳な絶景の中に佇む人。 如何に人間が無力なのかというものを感じずにはいれらなくなる程の自然の力を感じます。 どれも素晴らしすぎる写真ばかりです。 Alex Wise Arches National Park, Utah, USA. Photo by Marsel Van Oosten Photo by Michael Nichols Photo by Kai Yang Iceland. Photo by Iurie Belegurschi Abiqua Falls, Oregon, USA. Photo by Joshua Meador Photo by Przemyslaw Kruk Iceland. Photo by Max Rive Dolomiti Valley, Italy. Photo by Dmitriy Vorobey Photo by Reinhard Gaemlich
「人類が誕生してから、どれほど自然を破壊してきただろうか」 生産しては消費する。消費をしては生産する。限りのない欲と、犠牲になる自然。 ロンドンの絵本作家がつくった、世界一笑えない180秒のアニメ映像。人間が、自然との関わりの中で行ってきた、笑えない真実がここには存在する。 「虫を踏み殺す。」「蛇の皮を剥いで、靴にする。」「鶏を殺して、フライドチキンにして食べる。」「羊の肉を食べて、毛皮を洋服にする・・・。」 人間の普段の行動が、かわいらしいアニメで社会風刺として描かれている。 日常の行動を考えさせられる、恐ろしい映像。あなたは何を感じるだろうか。 「虫を踏み殺す人間の姿」 「蛇の皮を剥いで、靴にする。」 「鶏を殺して、フライドチキンにして食べる。」 「羊の肉を食べて、毛皮を洋服にする・・・。」 「海にゴミを捨てまくる。」 「木をまるで魔法のように、紙に変えていく。」 「フライドチキン、牛
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