7月27日に始まった、死のロードがようやく終わった。 8月1日、佐賀教育センターでの講演。 博多で一泊して、佐賀へ。 佐賀は静かできれいなところだった。 佐賀の先生たちはまことに熱心に耳を傾けてくれたので、こちらもつい気合いが入り、「あんなこと」や「こんなこと」を口走ってしまう。 佐賀から博多経由で新神戸。 家に戻ると9時過ぎ。 長い旅であった。 翌2日は神戸女学院大学新制大学認可60周年記念講演会&シンポジウム「虫と人間」。 ゲストは養老孟司先生。 養老先生の基調講演のあと、いつものトリオ(甲野善紀、島崎徹、そして私)プラス本学の誇る「虫屋」(ご専門は蜂)の遠藤知二先生を加えて、どうして人は虫を観察したり、捕虫網をもって虫を追いかけ回したりするのであるかという根源的な問いについて語り合う。 私の考えはこうだ。 おそらく、人間は「ヒューマン・スケールを超えたもの」(極大であれ極小であれ)に