■「中央調査報(No.536)」より日本の”ギャンブル型レジャー”の市場分析 5.パチンコは世界最大のギャンブル産業 最後に、パチンコである。世界に類をみないこのパチンコ産業が実は大きな市場を形成している。パチンコは法律的にはあくまでメダルゲームということになっており、風俗営業法の第1章総則第2条第7号に定められた営業である。パチンコ屋では貸し玉、貸しメダルと呼び、玉1個4円、メダル1枚20円で客に貸してゲームをさせる。その結果、勝てば景品に交換するという営業なのである。ほんの昔は、大衆娯楽として待ち合わせの時間つぶしにとか、サラリーマンの会社帰りに駅前でなど、軍艦マーチの流れる煙草臭い空間でストレスを解消する。こうした身近なレジャーであった。 しかし、近年のパチンコは違う。大きなきっかけは昭和56年に「フィーバー機」と呼ばれる機械が登場してからである。その頃から売上げは10兆〜15兆
■「中央調査報(No.536)」より日本の”ギャンブル型レジャー”の市場分析 6.世界一のギャンブル大国日本 以上みてきたように、いわゆるギャンブルと考えられている競輪や競馬、競艇などの公営5競技の他に、宝くじやパチンコなどのレジャーを含めて“ギャンブル型レジャー”と称してきた。この市場規模たるや、世界を見渡してもこれを上回る国はおそらくないだろう。平成12年でみても、公営5競技の売上合計が約6兆8,000億円、宝くじが9,500億円、パチンコが約28兆7,000億円であるから、これらの合計は約36兆4,500億円にも上る。これは平成12年余暇市場全体(85兆570億円)の約43%を占めている。 これを日本国民1人当たりで計算すると年間約30万円で、月に2万5千円はこれらのギャンブルに費やしていることになる。これは相当な金額である。おそらく世界一の金額ではなかろうか。もっとも、このうち
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