先月の本稿<日本のコロナ対策は大失敗だったのではないか>で、「自粛解除の影響が出てくれば、東京で大きな第2波が発生する可能性は否定できないだろう」と書いた。東京都では、7月2日から100人台の新規感染が6日間続き、7月8日に75人と一時的に減ったが、7月9日には、224人と過去最大の新規感染者を出してしまった。その後、200人台の感染者数は、7月12日までで4日間続いていた。誰の目にも第2波がやってきていると見えるのだが、政府も東京都も、それを認めていない。感染者数の増大は、ホストクラブなどの接待を伴う飲食店(「夜の街」)で積極的なPCR検査をした結果であり、重症患者が増えているわけではないというのが、その根拠だ。 ただ、感染は、職場や家庭、会食など、接待を伴う飲食店以外のところに広がっている。7月11日の新規感染者206人のうち、接待を伴う飲食店関連は48人で、職場や家庭内、会食などでの