インターネット(以下の記事は、一昨日、閉鎖した「テキスト庵」というサイトに関する記述です。テキスト庵をご存知ない方にとっては、退屈に感じるかもしれませんが、どうぞ最後までおつきあいください) 七夕の深夜、「テキスト庵」のトップページに閉鎖のお知らせが掲出された。正確には「解散のお知らせ」である。テキスト庵をひと言で説明するのは、むつかしい。ランキングサイト、リンク集、ソーシャルネットワークサービス、そのいづれとも少しずつ輪郭の異なる不思議な立ち位置のサイトだった。登録者が自分自身のサイトに文章をアップロードする。それをテキスト庵に手動入力で報告。すると「新しいテキスト」として紹介される。システムはいかにもアナクロだけれど、その「町内の回覧板」的な雰囲気がどこか懐かしく温かかった。登録サイトの書き手がそれぞれ“ゆるく”連帯していて、その“近くもなく遠くもない”距離感が心地よかった。僕の知る限