ブックマーク / satomies.hatenadiary.com (13)

  • ものがたり - リツエアクベバ

    来月、娘の通う作業所で、今年度二度目の面談がある。一度目の面談は5月だったと思う。法人の方針や娘の様子など。ふと話題が途切れた時に「こんなことがあったんです」とわたしは話し出した。別にここで話さなくてもいいことだったかもしれない。でも、なんとなく誰かに話してみたかったのかもしれない。 娘が生まれて、闘病があり、家で生活するようになって。その頃だから21年前くらいの時に、ある方から一通の手紙が届いた。もう手元には残ってはいない。多分捨てたんだろうと思う。その捨てた時にどんな感情をもって捨てたのかももう覚えていない。多分忘れたかったのかとも思う。 それは父の郷里の人間からだった。「そういう子を産んだら、もうこちらには来ない方がいい」と書いてあった。娘を生んで初めて手にした、知的障害に対しての差別らしい差別だったと思う。「配慮」という衣を着てそれは突然現れた。 わたしは両親にその手紙と内容を伝え

    ものがたり - リツエアクベバ
    fujipon
    fujipon 2013/09/18
    ひとりでも多くの人に読んでみていただきたい。
  • がんばれ、ママ - リツエアクベバ

    スーパーのレジ近くで、子どもを叱責する声が聞こえてきた。何やってんの!何やってんの!なんでアンタはこういうことするの! 小さい子を3人連れた若いママがそこにいた。叱られていたのは年長児くらいの男の子。そばにいた女の子二人はまだ小さく、一人はベビーカー。 まっすぐママを見つめていた男の子は、ママが「返してらっしゃい!売り場に返してらっしゃい!」と、100円だかそこらのハイチュウを乱暴に差し出すと、顔を真っ赤にしてわーっと泣いた。「返してらっしゃい!いいから売り場に返してらっしゃい!」。 ママの声は大きかった。厳しい叱責の声があたりに響いてた。男の子もわーっと泣いた。周囲はみんななんとなく、じいっとその様子を聞いていたと思う。ああいわゆるよくある「買って買って」の類のトラブルか、と。 でも。よくあるトラブルじゃなかった。事の経緯がわかった途端、ママの心情を思うと泣きたくなった。 「どうしてダメ

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    fujipon
    fujipon 2013/05/29
  • 「ぶつぶつ更新」からさらにぶつぶつ - リツエアクベバ

    2011年11月12日更新分「ぶつぶつ更新」 こんなぶつくさにかまってもらった、ありがとう。の中のひとつ。 fujiponさんのはてなブックマーク こういう時代だからこそ、今までどおりブログを書くことにこだわりたい、と個人的には思っています。 更新停止の墓標が立ち並んでしまったようなRSSリーダーにおいて、確実に呼吸を続けている方の言葉には説得力があるなあと。 彼のブログはわたしのリーダーの中に2つ入っているんですが。わたしはこっちが好きです。 じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@JUGEM 表示文字がちっこくてババアにはきついのでリーダーのまま読む。だからカウンターは回らないけど読んでる。日常の日記で特にすごいことが書かれているわけでもないけれど、ふーんそーかとか思いながら時折読む。気づいてみたらこの人がにーちゃんだった頃からなんのかんのと話を聞いてて、気づいたら息子に手を焼くとーちゃんか

    「ぶつぶつ更新」からさらにぶつぶつ - リツエアクベバ
    fujipon
    fujipon 2011/11/15
    ああ、このエントリはすごく読んでいて嬉しかった。こんなふうに見守ってくれている人もいるんだなあ、って。
  • ぶつぶつ更新 - リツエアクベバ

    はてなからメールが来た。はてなブログへの招待状だって、なんだ?それ。 リンク開いてへーだのほーだの。はてなが「新しいサービスを構築中でベータ版を招待制で一部の方に利用」ということらしい。 はてなブログ (beta) hatenablog.com へー、ほー、へー。なんか新しいサービスがあるととにかく登録はしてみたくなる欲がぴくぴくと動く。わーい、誘ってもらったんだ〜、と喜んで、くいくいくいっと登録作業完了。 で。何に使うの?と、はたと悩む。ブログサービスといえばgoo使って、それいろんな意味でほったらかしてはてなダイアリー使って。そのはてダも最近月に数回しか使ってない。 でも使ってみたいんだもん、ってのと、最近のそういうサービスの「テキトーに手をつけてすぐテキトーに放置」状態なんてのをもそもそと考えたりした。もそもそ考えてるなら記録としてメモっとこと、はてなブログベータ版にそんなことをぶつ

    ぶつぶつ更新 - リツエアクベバ
    fujipon
    fujipon 2011/11/14
    こういう時代だからこそ、今までどおりブログを書くことにこだわりたい、と個人的には思っています。
  • 問題のウラオモテ - リツエアクベバ

    息子のダウン症理由に永住権拒否、オーストラリアで問題に(ロイター) - Yahoo!ニュース [キャンベラ 31日 ロイター] オーストラリアで、ドイツ人医師が息子(13)がダウン症であることを理由に永住権を拒否されたとして、問題になっている。Bernhard Moeller医師は、ビクトリア州の地方部にある病院に勤務するため2年前に子とともに渡豪した。 同国の深刻な医師不足に歯止めをかける取り組みの一環で一時ビザを給付されたが、息子の症状が納税者の負担になる可能性が高いとの当局者の判断で、永住権は拒否された。 人口5万4000人の地域で集中治療を担当する同医師は、普通の学校に通えてスポーツもできる軽い症状の息子のために自分が歓迎されないのは「どう解釈しても親切でない」とコメント。地元住民らも医師を支持する姿勢をみせている。 一方移民当局者は、一家は上訴したりエバンズ移民・市民権相に直訴

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    fujipon
    fujipon 2008/11/11
  • コンビニでゲロ吐いてたの、小さい子が - リツエアクベバ

    あかいくるまにガキ二人を乗せて大手スーパーに。息子が明日から部活の合宿なので、細々とした買い忘れたものを買いに。 で、ふと「あそこ、左折するぞ」と。いや急にその角を曲がると「サンジャポ商品を売ってるコンビニ」があったな、と。あの変な宣伝のポテトを買って行こうぜと。 コンビニ入って、商品にべたべたと印刷された変な宣伝写真を見ながら息子ときゃーきゃー言ってて。娘もケラケラ笑ってて。そのとき、店の向こうの隅で、じゃばじゃばと液体が一気に流れる音がした。 小さい男の子が、じゃばじゃばと一気にゲロを吐いてた。慌てる母親。あの調子だとまた来るぞ、と思ったら、再度じゃーっと吐いた。 「すみません、子どもが吐いてしまいました」と母親が店の人に言う。様子をうかがいながら、店の人に言った時点でこれは出る幕ではないな、と判断しようとしてたんだけど。 「ゴム手袋じゃない? 必要なの」「モップを出さなきゃねえ」と。

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    fujipon 2008/07/30
  • 教育現場と報道 - リツエアクベバ

    指導力不足教員を免職 大阪市教委、16年以来5人目(産経新聞) - Yahoo!ニュース 「地図の上は北で下は南」??あきれた教師、分限免職(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース このニュースの二種の報道の仕方で。Lsty氏の反応が興味深い。特に「他人の不幸は蜜の味」のエントリの方。 所詮スポーツ新聞だから(特別支援学校の教諭免職問題) /他人の不幸は蜜の味 はてなブックマーク > 小さなトカゲ展 > 2008年01月09日 指導力不足教員を免職 大阪市教委、16年以来5人目(産経新聞) - Yahoo!ニュース えっとですね、このニュース。わたしの感想は、「わからない」です。この二種の報道ではよくわからない。問題としてわかってることはここですね。 市教委によると、男性教諭は授業で漢字の誤りなどを繰り返し、間違いを指摘されても修正しないでそのまま授業を進めるなどの問題があったという。ま

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    fujipon 2008/01/09
  • 支援を待つよりまず仲間  - リツエアクベバ

    育児の事、「結局カネの話ではないのか」/モジモジ君の日記。みたいな。 呆然と支援を待っていても、支援はなかなか向こうからはやってこない。福祉ってのもほとんどが「申請主義」、つまり「自分で言わなければ何もない」。「第一義的に親の責任」だからこそ、呆然と待っているのではなくまず動こうよ、と思うんだけど。そして支援支援って待ってたら、まず動く力ってのが養われない気がするんだけど。 そりゃオメーが行動的だからだろうよ、って言われちゃえば言われちゃうんだけど。でもわたしだって、スタートは日ダウン症協会への一の電話だった。生後二ヶ月のとき。こういう行動として早い人もいるしゆっくりの人もいるんだけど、わたしが早かったのは赤ん坊が死にそうだったから。もしかしたら無駄になっちゃうことに手をつけるってことが、赤ん坊が生きるってための願かけだったから。 たった一の電話、そこからどさどさと情報が入ってくる。

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    fujipon 2007/03/10
  • ひとりをちょっと見ただけじゃわからないと思う - リツエアクベバ

    その老人が、障害を持つ少年に席をゆずらなかった理由/Not Found 昔、僕が都電を利用していた頃の話。僕が都電に乗っていると1人の知的障害者らしき小学生が乗ってきた。そして、優先座席のところへすたすたと行き、「座らせてください!」と大声を発した。そこにはおじいちゃんが座っており、少し驚いた様子で、「え?」と少年に聞き返した。少年は「座らせてください」と復唱した。そして、間髪いれずに「障害者なので座らせてください!」と繰り返した。 この話を読んで、そしてその後に続く文章を読んで。ふうんそうなるのかあ、と思った。そしていわゆる知的障害児の親ってのを15年やってきて、自分の観点ってのも一般と変わったのかもしれないとも思った。いわゆる一般ってのがどういうものかもよくわからないけれど。 この話、まず思うのは、この「障害者なので座らせてください」という言葉が出る理由、なぜか、ということ。誰が言った

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    fujipon 2007/02/23
  • さるさるさーさんからTB受信 - リツエアクベバ

    忘れない為に/兄は心の病気〜自閉症の兄〜 でも、当は苦しかった。つらかった。 さみしかった。甘えたかった。 でもその言葉を言ってはいけないと思っていました。 2000年のこと。だから今から7年ほど前になるんでしょうか。ちょっとしたお誘いがありまして。そのお誘いってヤツである掲示板を閲覧に行って。そこには目を覆いたくなる光景ってのがあった。 障害児の親の個人サイトの掲示板、そこの管理者は下の子になる子を流産したばかり。そこにきょうだい児の書き込みが入ったわけです。「自分はきょうだいとして苦労した、だから下の子ってのは作らないで欲しい」と。 いわゆる匿名の投稿、立場は姉。文章もまあ乱暴といえば乱暴な感じではあった。 だけど「目を覆いたくなる光景」ってのは、この匿名の投稿じゃなかった。親の立場の人間たちがよってたかってその姉を袋だたきにする光景だった。そしてわたしはその袋だたきにする一人として

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    fujipon 2007/01/09
  • ぶつぶつぶつぶつ - リツエアクベバ

    以下、わかる人にしかわからんような、ぶつぶつ。 ネット上に存在する「noon75」という存在に関して、なにやらいろいろ出てるんだなあ、などと思う。いや、全部見てないと思うけれど。 わたしはこの人が出すものに関して、全部を全部、まともに受け取ってないとこもあるなあ、とも思う。こんなこと言っちゃなんだが、弱い犬ほどよく吠える、みたいな感想もちらっとあるかもしれない。がんばるなあ、なんてことも、思うなあ。 誤読、なんてことをなんだかんだ言ってるようだけれど、彼の書いたものの反応としてセンチメンタルって言葉が出てきたものに関しては、わたしもその誤読にちょっと驚いたかな。まあこの辺のちょこっと出した、障害をもつ子が自分とこにやってきた、って事実に対して自分の中に生まれる心理の、その一部の要素の表現に、すぐにこうだと解釈されちゃう誤解、なんてものは、障害をもつ子ってのを育てる現状で、自分も日常生活上た

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    fujipon 2006/12/18
  • じいっと見ている話題と、我が身に起きた経験と - リツエアクベバ

    ネットを中心に広がる話題。ここのところ、静かにじいっと見ている話題。 「身銭切れ」心臓移植希望の女児支援HP、中傷相次ぐ/読売新聞 ああ、ここでも取り上げたな、と思う。 ■[WEB][社会]死ぬ死ぬ詐欺/琥珀色の戯言 ここで、ああこの一行がうれしいなあ、と思うこと、「『子供の病気』というのは、『ある一定の確率で、誰かの元に確実にやってくる不運』なのです。」。そうなんだよね、ある日突然、「あなたです」と回ってくるもの。 生まれた赤ちゃん、ばたばたと医療に回り「心臓が」と言われたときにくらくらした。ばたばたと頭の中をいろいろなビジョンがよぎる。時々報道で目にしていた心臓移植の募金活動のビジョンも頭の中に行き過ぎた、治療費にいったいいくらくらいかかるんだろう、払いきれる額なんだろうか、でもなんとかしなきゃなんとかしなきゃと、足下がぐらぐらする感じ。産んだばかりのまだまだ落ち着いてはいない心と体。

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    fujipon 2006/10/08
  • 乙武さんのブログ炎上 - リツエアクベバ

    皇族に新たな命が誕生するということで、この話題に関する意見のようなものを批判したい層が虎視眈々と狙っているような気がしていたのだけれど、ここに来たか、と思ったのが乙武さんのところ。 2006.09.07 紀子さま出産 2006.09.07 深くお詫びします (乙武洋匡オフィシャルサイト) この件に関しては、以下に全面同意。 安易な謝罪は保身に過ぎない。/あんたジャージでどこ行くの しかしねえ、と思う。びっくりするのはつまらない悪意を表す言葉を思いついて、意気揚々と(に見える)言いに行く感覚ですね。おもしろいのかね。 乙武ブログから障害者差別コメント収録 /今日、考えたこと ネット上でこうした方々を「イナゴ」だの「ネットイナゴ」だのと総称することが、どうやら一部層でかたまってきたようだけれど、こういう悪意、というものを見ながら思い出した映画。それは中国映画の芙蓉鎮。ネット上にレビューはいろい

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    fujipon 2006/09/11
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