ものがたり - リツエアクベバ

来月、娘の通う作業所で、今年度二度目の面談がある。一度目の面談は５月だったと思う。法人の方針や娘の様子など。ふと話題が途切れた時に「こんなことがあったんです」とわたしは話し出した。別にここで話さなくてもいいことだったかもしれない。でも、なんとなく誰かに話してみたかったのかもしれない。 娘が生まれて、闘病があり、家で生活するようになって。その頃だから２１年前くらいの時に、ある方から一通の手紙が届いた。もう手元には残ってはいない。多分捨てたんだろうと思う。その捨てた時にどんな感情をもって捨てたのかももう覚えていない。多分忘れたかったのかとも思う。 それは父の郷里の人間からだった。「そういう子を産んだら、もうこちらには来ない方がいい」と書いてあった。娘を生んで初めて手にした、知的障害に対しての差別らしい差別だったと思う。「配慮」という衣を着てそれは突然現れた。 わたしは両親にその手紙と内容を伝え

[munioka303]

こういう話も、現代の情報格差の縮まりで無くなっていけばいいのにね。そのためのネットなら無駄じゃないと思う。

[tohima]

「わたしは、しあわせなんだと思う」って文に辿り着くまでにどれだけの思いがあったのかと思うと胸を締め付けられる。

[feather_angel]

私にとってはｲﾏｶﾞその状態なんじゃないかと思う。親戚の通夜とか呼ばれなくなった。今度行く父の法要で子供が寄って来なかったら決定だな。彼らから見るとうちと福島ってすぐ近くなんですよ

[julajp]

一方的なわだかまり抱えひきずったままだとどうにも行き場を失っちゃうけど、思い出、物語として一旦完結させられることで、咀嚼して次に進むことができる。書けて良かったですね～。

[howlingmoon]

色んな感情が、質量ともに、時間的にも濃密で重すぎる。言葉が見つからない。

[frecce]

この恐怖はある。わからないから怖い。わかると怖くないか、わかると怖さがわかるから対応できるようになるのかな。

[sika2]

何と言っていいか分からないが、母方の叔父がかっこいいし、こういう人になりたい。

[white_cake]

母方の叔父が立ち上がって言ったんです。「さとみちゃん、オレの胸で泣けい」。そうしたら、夫がすっと立ち上がって言ったんです。「ダメです、それは私の仕事です。渡しませんよ」

[gan5843]

田舎のアレは「配慮」だったんですか、そうですか。

[jet-ninjin]

宮部みゆきの小暮写眞館を思い出した。あれも親類と縁を切っていた怨みを葬式の席でぶちまける話だった。親戚関係が一番気を使うし辛い。

[takayan]

t/「超えた」んですね。感慨を持って読みました。どなたかこの物語を単発1時間ドラマで……って無理か。

[SasakiTakahiro]

わたしは、しあわせなんだと思う。

[yoghurt]

すばらしい文章。ほんとうにすごい

[himomen]

田舎特有のあれ／読もうと思っても読まないジャンルなのでこういうエントリ嬉しい

[tsugo-tsugo]

物語として紡ぎ出せるようになるまでの時間て、けっこう大切だと思った。話が新しすぎると、生々し過ぎてうまく言葉にならなくて思考ももつれる。

[narukami]

「すごいかっこよかったと返しました。でも夫もかっこよかった。」ほんとだわー

[njamota]

「「そういう子を産んだら、もうこちらには来ない方がいい」と書いてあった…父はその「手紙」の話にのっかった…母は知っていて、何かしようとはしなかった…家族全員わたしに対して「察してちゃん」」

[kaitoster]

『母方の叔父が立ち上がって言ったんです。「さとみちゃん、オレの胸で泣けい」。そうしたら、夫がすっと立ち上がって言ったんです。「ダメです、それは私の仕事です。渡しませんよ」。』

[kyasarin123]

21年前のクロクニル

[mventura]

子どもの頃の田舎と、大人になって里帰りで帰る田舎は、どうしても少し違う。

[fujipon]

ひとりでも多くの人に読んでみていただきたい。

[miyashiki]

ものがたり - Ｓ嬢 はてな

[app2641]

この話を淡々と話されたら何も言葉を返せられないなぁ。数日もやもやと考えてしまいそうだ

[hatayasan]

「「配慮」という衣」

[wacok]

心が痛む

[navagraha]

『「そういう子を産んだら、もうこちらには来ない方がいい」と書いてあった。娘を生んで初めて手にした、知的障害に対しての差別らしい差別だったと思う。「配慮」という衣を着てそれは突然現れた』

[hiruhikoando]

このエントリー書けるまでの時間を考えて改めて良かったなと思う。

[takanofumio]

ぐはー