人生100年時代に向け、長い老後を暮らせる蓄えにあたる「資産寿命」をどう延ばすか。この問題について、金融庁が22日、初の指針案をまとめた。働き盛りの現役期、定年退職前後、高齢期の三つの時期ごとに、資産寿命の延ばし方の心構えを指摘。政府が年金など公助の限界を認め、国民の「自助」を呼びかける内容になっている。 報告書案「高齢社会における資産形成・管理」として、金融審議会で示した。 平均寿命が延びる一方、少子化や非正規雇用の増加で、政府は年金支給額の維持が難しくなり、会社は退職金額を維持することが難しい。老後の生活費について、「かつてのモデルは成り立たなくなってきている」と報告書案は指摘。国民には自助を呼びかけ、金融機関に対しても、国民のニーズに合うような金融サービス提供を求めている。 報告書案によると、年金だけが収入の無職高齢夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)だと、家計収支は平均で月約5万円の
通勤・通学ラッシュの時間帯になると、混雑する駅や、週末の百貨店のエスカレーター。どんなに混んでいても、歩いて昇る人のために片側を空ける場合が多い。だが、歩いて昇る人が追い抜きざまに他の人と接触して転落などの事故が起きる危険が大きい。鉄道各社などは2列で立ち止まって乗るように呼びかけているが、あまり定着していない。なぜだろうか。(江森梓) 【表で見る】エスカレーターの事故件数 平日の夕方、南海電鉄難波駅(大阪市中央区)のエスカレーター前には、人だかりができていた。本来は2列に並んで乗るところを、歩いて昇る人のために左側のスペースを空け、右側に一列に並ぶからだ。大阪府東大阪市の男子大学生(20)は「利用者には急ぐ人と急がない人が両方いるから、片側を空ける方が合理的だ」と話す。 一般社団法人日本エレベーター協会が平成30年度にインターネット上で行ったアンケートでは、「エスカレーターを歩行すること
15日深夜に札幌市南区の市道で乗用車と接触したヒグマは当時、自転車を追いかけ、危険な状況だったことが分かった。車を運転していた同市清田区在住の焼き肉店主渡辺義章さん(62)は「自転車とクマの距離は5メートルぐらい。とっさに車で割って入り、阻止できて良かった」と振り返った。 現場は南区石山1の2の「石山陸橋」をくぐる石切山トンネル西側の一方通行路。渡辺さんは南区の知人を訪ねて妻と帰る途中で、道路左を向こうから走ってきた自転車を、体長1メートル余りのクマが追う姿がヘッドライトに浮かんだ。「えっと思い、ハンドルを切った。接触時はドンという音がした」。クマは2回転し逃走。自転車は止まらずに去った。「自転車の人はイヤホンで音楽を聴いていてクマに気付かなかったようだ。若い人だった」という。 渡辺さんは住宅街にクマが入らないように車を降りてクマを追い、すぐに引き返した。「昔、大型犬を飼っていたのと、今も
韓国人YouTuber、店員に注意され「嫌韓される!」 約300万再生、お好み焼き店は「動画配信禁止」 大阪市内のお好み焼き店で動画撮影を店員に注意されて逆ギレし、店長を呼んで店員を謝罪させる――チャンネル登録者数4.2万の韓国人ユーチューバーがこんな動画を投稿して、物議を醸している。 「これ自分、食べているの撮っているんだけど、お客さん来る前にこっちに置いといて、お客さん来たらどかしていいですか?」。30代の韓国人という男は、注文を聞きに来た女性店員に日本語でこう話し、了解を取ったとして動画撮影を続けた。 ■「他のお客様からクレーム来てる」と制止したが... 男は、お好み焼きを食べながら、カメラに向かってしばらく韓国語で話していたが、突然、別の男性店員が注意する声が響いた。 「すみません、他のお客様からクレーム来てるんで、止めていただいてよろしいですか?」 これに対し、男は、「はい」など
エスノグラフィーは「参与観察」とも訳される文化人類学の手法で、「フィールドワーク」の方が馴染みのあるひとも多いだろう。典型的な研究は、アフリカや中南米、南太平洋などの伝統的社会に長期間滞在して、学問的に定型化された手法によって文化や慣習、ひとびとの日常などを記述するというものだ。 【詳細画像または表】 その後、エスノグラフィーの手法は先進国の社会に拡張され、黒人や移民などのマイノリティ、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)のような性的少数者のコミュニティが参与観察されるようになった。日本では、1980年代の暴走族を参与観察した佐藤郁哉氏の『暴走族のエスノグラフィー』(新曜社)がよく知られている。 文化人類学者の木村忠正氏は、「偶然の巡りあわせに導かれ」1995年頃からインターネット研究に取り組むようになった。その過程で、ネット上のコミュニティを分析する際にも、エ
インターネットと出版の異例のタッグで誕生したカドカワ。だが、成長エンジンであったはずのネット事業は衰退し、出版業界もいずれはジリ貧。統合による新たな成長の柱も、一向に見えてこない。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝) 「動画重過ぎ」「もはや“オワコン”」――。インターネット上にあふれ返る辛辣な意見の数々がユーザー離れの窮地を物語る。 2014年、ネット事業を手掛けるドワンゴと出版大手のKADOKAWAが経営統合して誕生した、持ち株会社のカドカワ。ネットと出版という異例のタッグの内実は、出版業界が衰退傾向にある出版社が将来有望なネット企業に“救済”を求めた格好でもあった。 だが、当時隆盛を誇った旧ドワンゴのネット事業は、いま凋落の一途をたどっている。 18年3月期決算のセグメント別営業利益では、出版部門の60億円に対し、ウェブサービス部門は10億円の赤字に転落。16年3月期の同部門の営業
構成作家の百田尚樹氏(62)が17日、ツイッターを更新し、立憲民主党を痛烈に批判した。 自衛隊哨戒機へのレーダー照射や元徴用工判決の影響で日韓関係が急速に悪化している。 経済の冷え込みも懸念される中、百田氏は具体的なアクションを起こさない同党の姿勢に着目。 「立憲民主党が韓国のレーダー照射に対して、何の抗議も非難もしないということで、彼らの本質が明らかになった」と分析した。 そして「立憲民主党は日本人の皮をかぶった韓国の政党である」と政権交代を狙う野党筆頭に屈辱的な言葉を浴びせた。 同党は公式ツイッターでも辺野古やLGBT問題などのツイートやリツイートは頻繁に見られるのに、深刻化する日韓情勢への言及は避けている。一部メディアでも「不可解」と報じられた。
もふもふでかわいらしくペットとしても人気のウサギ。一般に草食と考えられているウサギの仲間が、実は肉を食べ、ときには共食いまですることを知っていただろうか? ウサギが「肉食系」でもある証拠がカナダで撮影された。 【動画】カメラは見た! 実は肉食系でもあるウサギ カナダのユーコン準州に生息するノウサギ属の一種、カンジキウサギは、長く寒い冬の間、栄養を補給するために動物の肉を食べていた。 夏の間は植物を食べるノウサギたちだが、地面が雪で覆われ、気温がマイナス30度以下まで冷え込む冬になると、エサが見つからず、お腹をすかせてほかのウサギや鳥の死骸を食べるようになるのだという。 そればかりか、最大の天敵であるカナダオオヤマネコの死骸にまで食指を伸ばすことがある。カナダ、エドモントンにあるアルバータ大学の生態学博士候補生マイケル・ピアーズ氏が、学術誌「Bio One Complete」に発表した。 「
昨年12月8日、第4子となる幸空(こあ)くんが誕生した俳優の杉浦太陽(37)と辻希美(31)夫妻。2007年6月の結婚から10年以上を経てもなお、双方のブログから発信される仲睦まじい様子は、ファンはもちろん、多くの人々の注目を集めている。そこで今回、出産の慌ただしさがひと段落した杉浦さんに、現在の心境と妻、子どもたち、家族への想いを改めてうかがった。第4子の誕生に向け、忙しく仕事に取り組みながら、三人の育児をこなす辻さんへの気遣いやフォローはどのように行っていたのだろうか。その答えから、家庭円満の秘訣を探る。 「家事に育児に制限なく参加することが大切です。ただ率先してやるのではなく、自分の時間があるときに、相手が何をして欲しいか、こちらから尋ねることが大事だと思っています。『今、何か手伝おうか?』と」 意外にも「率先してやろうとしない」というのが肝だという。「こちらから聞けば、妻が今、一番
海上自衛隊のP1哨戒機が日本海で韓国駆逐艦から火器管制レーダーを照射された問題。 【動画】韓国が自衛隊哨戒機レーダー照射問題に動画で反論 照射を否定する韓国側は4日に公表した動画の中で、「追跡レーダー(電磁波情報)の証拠資料があるなら、両国の実務者協議において提出すればいい」とも主張している。防衛省はP1が受信した火器管制レーダーの電波を詳細に分析し、証拠として既に首相官邸に報告したとみられ、どこまで出すかは高度な政治判断となっている。 自衛隊からは韓国側が公表した動画の内容を踏まえ、「収集した電波情報を開示しても、韓国側が誠実に対応しない可能性がある」「自衛隊の能力に関わる機微な証拠を提示してもエンドレスで不毛に終わる」と、政治・外交レベルでの早期収拾を求める声も出ている。防衛省は4日、韓国国防部が動画を公表したことに関し、「内容には、われわれの立場とは異なる主張がみられる。今後とも日韓
交際している16歳の男子高校生を自宅に招き入れ一晩泊めたとして、兵庫県警尼崎南署は23日、未成年者誘拐の疑いで尼崎市に住む会社員の女(26)を逮捕した。 【写真】女子高生「フリーおっぱい」掲げ 通行人に胸触らせ書類送検 逮捕容疑は、22日午後4時ごろから23日午前4時50分ごろの間、同市の男子高校生(16)を自宅に招き入れて誘拐した疑い。女は容疑を認めているが、「男子高校生が『困っている』と言ったので家に入れただけ」と話しているという。 同署によると、被害者の母親から同日午前2時すぎに「息子が帰ってこない」と通報があった。母親は9月、2人の交際について同署に相談していたという。
【パリ=三井美奈】仏経済紙レゼコー(電子版)は18日、カルロス・ゴーン容疑者の勾留について「共産党時代のポーランドよりひどい」と酷評する論評を掲載した。 【図解】日産・ルノー・三菱自と仏政府の関係 筆者は、AFP通信の元東京支局長、フィリップ・リエス氏。40年前にポーランドでスパイ容疑で収監された経験があり、「当時は(ゴーン容疑者と違い)独房ではなく、日常着でいられた。妻と毎日、数分間面会する権利も得た」と主張。日本の検察は「途方もない権力」を担い、容疑者に自白を迫っていると訴え、「それが有罪率99%の原因。スターリン政権下のソ連でも、これほど高率ではなかった」と批判した。 さらに、福島第一原発事故を起こした東京電力、不正会計が発覚した東芝など、日本企業の経営者はだれも拘束されなかったと指摘。外国人のゴーン容疑者は「明らかな差別」を受けていると訴えた。 リエス氏は2003年、ゴーン容疑者と
人間の残虐性を例証したとされる「スタンフォード監獄実験」が、実はすべて計画された詐欺だったとの疑惑が浮上。過去の膨大な資料を調べ、被験者たちにも接触したフランス人研究者が明らかにした“真実”とは──。 それは世界中に知れ渡った実験である。どこにでもいるごく普通の大学生20数名を集め、監獄を模した環境に置く。その20数名をくじ引きで看守と囚人に分けると、数日後、看守になった若者たちがサディズムの権化のように振る舞いだし、実験を中断せざるをえないほどになった。 1971年に実施された「スタンフォード監獄実験」は、私たち人間の心の奥底には「悪」が眠っており、他人を思いのままにできる状況になると、その「悪」が目覚めることを例証した実験として知られる。発表と同時に注目され、無数の論文に引用されることになった。 「とりわけドイツや旧共産主義圏の国々でよく知られている実験です。米国でもこの実験の話は高校
日本大アメリカンフットボール部の悪質反則問題で、警視庁が、傷害罪で刑事告訴されていた日大の内田正人前監督と井上奨(つとむ)前コーチについて、宮川泰介選手に対し相手を負傷させる危険なタックルをするよう指示した事実は認められないと判断したことが12日、関係者への取材で分かった。警視庁は近く刑事告訴に基づき傷害容疑で2人を書類送検するが、東京地検立川支部は2人の立件を見送るとみられる。 宮川選手については、試合の動画解析などから傷害の実行行為を認定し、書類送検する。ただ、関西学院大の被害者側から寛大な処分を求める嘆願書が出ており、地検支部はこうした状況を考慮して最終的な処分を決定するとみられる。日大の第三者委員会と関東学生アメリカンフットボール連盟規律委は宮川選手の証言などを基に、内田氏らによる危険なタックルの指示があったとしていた。 アメフットのタックルなどスポーツ上の行為は、ルール内であれば
オリエンタルラジオ・中田敦彦さんが、子育てや夫婦関係について語る連載「イクメンアップデート中」がリニューアル! タレントの福田萌さんを妻に、5歳と1歳の子育て中でもある中田さん。わが身で働き方改革を実践するなど、「時代をけん引するDUALなパパ」として発信していました。ところがここにきて、方針を大転換。「(自分が夫としてやってきたことは)真逆だったのかもしれない」と、「良い夫をやめた」宣言が飛び出しました。中田家に、一体何があったのでしょうか…。 僕は、良い夫であることも、良い夫であろうとすることも、やめました。 日経DUALで連載を始めて2年半、僕ら世代の家族が幸せになるための方法論を、仮説と実践を繰り返しながら探ってきました。最も力を入れていたのは、働き方改革です。 「仕事量を減らして、家族といる時間を増やして育児をする」。ワーク・ライフ・バランスを求める妻の声と世の中への解決策を追求
ラジオNIKKEIは12日、ラジオNIKKEI第2の音楽番組で、担当ディレクターがリスナーからの投票結果を意図的に操作していたとして「リスナーの皆様の期待・信頼を裏切る行為」と謝罪した。番組は打ち切りとなった。 報道各社に送付したFAXによると、投票操作が発覚したのは平日正午から放送している「Click DE On-Air」という番組。あらかじめ番組サイトに掲示した計30曲の中から、リスナーが聴きたい曲をクリックし、投票の多かった12~13曲を放送する。 操作があったのは主に月曜と金曜の放送で、その曜日の担当ディレクターが「連打アプリ」という多数連続してクリックするアプリで一部楽曲への投票を水増ししていたことが判明したという。 8月24日の放送でアクセスが集中し番組用のパソコンからサーバに接続できなくなり、技術担当者が調べたところ、今回の操作が発覚した。 ラジオNIKKEIによれば、このデ
アマチュア競技団体に、またパワハラ疑惑が浮上である。メダル有力種目の一つであるウエートリフティングの選手が日本協会幹部による嫌がらせを告発していたことが日刊ゲンダイの取材で分かったのだ。 「幹部」とは日本ウエイトリフティング協会会長で、女子日本代表監督を兼務する三宅義行氏(72)。五輪の女子48キロ級で2大会連続メダル(ロンドン銀、リオ銅)を獲得した三宅宏実(32)の父親でもある。三宅会長が真相を問いただされた今月初めの常務理事会は大紛糾した。 ■「俺にあいさつもないのか」 9月1日に東京・渋谷区の岸記念体育会館で行われた協会常務理事会。滞りなく進行していた会がにわかに不穏な空気に包まれたのは1人の常務理事の発言がきっかけだったという。全ての議事が終了した直後、三宅会長によるパワハラ疑惑の真偽を問う発議があったのだ。 問題となった告発文は、数年前に協会に提出された。告発したのは女子のトップ
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