国会軽視の発言で法相としての適格性を問われている柳田稔法相だが、不可解、不見識な発言は多い。 「今回の発言は思慮が足りなかったと、心から反省致している」 19日の記者会見でこう神妙に反省した柳田氏だが、14日の地元会合では「私はこの20年近い間、実は法務関係は一回も触れたことはない」とあっけらかんと語っていた。就任直後には周囲に「法相になりたくてなったんじゃない」とこぼしてもいた。 そのせいか柳田氏は「覚えておけばいい」としていた「個別の事案については答えを差し控える」と「法と証拠に基づいて適切にやっている」の2つの国会答弁を、9月の就任から17日までに「計33回」(自民党の世耕弘成幹事長代理)も繰り返している。 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では当初、野党議員に「私には質問しないでほしい」と漏らしていたほど。10月29日の衆院法務委員会では、ビデオ映像を見ていない理由についてこんな