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2015年4月1日のブックマーク (1件)

  • バッハが作曲技術を総動員した「平均律」

    現代は、ピアノを代表とする「鍵盤楽器」が広く行き渡って楽器として親しまれているおかげで、「平均律」という調律方法に疑問を抱くことは少なくなっています。平均律とは、鍵盤楽器の調律方法の1つで、数学的に割り切れないオクータブに含まれるすべての音を、いくつかの音程関係では、少しずつ妥協して、すべての長調と短調がうまく響くようにした調律方法のことです。現代のピアノは、ほぼこの調律方法で、調律されています。厳密に数学的に調律すると、「○長調は綺麗に和音が鳴るけど、○短調に転調したら音が濁って聞こえる...」というようなピアノになってしまうので、チェンバロを母体としたピアノが誕生するころに開発された、鍵盤楽器の「妥協的調律方法」なのです。 現代でも、音程を各音ごとに調整できる弦楽器や声楽では、演奏する和音によって、同じ音でも微妙に上下させて、「他の音とハモる」ということをしているわけです。鍵盤楽器

    バッハが作曲技術を総動員した「平均律」