半年続くロシアのウクライナ侵攻、世界史の中でどんな位置づけに? 戦争はいつ終わるのか、新たな国際秩序は…JICAの田中明彦理事長に聞く ロシアによるウクライナ侵攻から半年。民間人を含め死傷者は増える一方だが、戦闘は収まらず、戦争の長期化が懸念される。資源価格の高騰や食糧不足など、戦争は世界経済にも大きな影響を及ぼしている。この状況を世界史の中でどう位置づけたらいいのか。著名な国際政治学者で、今年4月に2度目の国際協力機構(JICA)理事長に就任した田中明彦氏に、戦争終結の見通しや、新たな国際秩序のありようなどと併せて聞いた。(共同通信=沢井俊光、佐藤大介) ▽ロシアのウクライナ侵攻は「近代の逆襲」 ―フランスの思想家ジャック・アタリ氏は、ロシアのウクライナ侵攻は「冷戦の最後の残滓」という言い方をしています。米国際政治学者のイアン・ブレマー氏は「キューバ危機2・0」と評し、米ソ両超大国が核戦