霞ヶ関維新 - 池田信夫 blog 日本のような行政中心の統治システムは、後発国の「追いつき型近代化」のために資源を総動員するには適しているが、経済が成熟して資源を最適配分することが重要になると、うまく機能しなくなる。 60体制:所得倍増計画 ← 満州国由来*1の半官半民計画経済 (官僚主導制) 72体制:列島改造論 ← 高度成長の果実の分配 (♪族議員がサンタクロース*2) ようは発展途上国型開発独裁だと思う。中心にいるのが「独裁者」でなく「みんなで豊かになろ〜よ」って気持ちだったとこが違う。実際そうなったわけだし、全体としては誇りに思ってもよい事だと思う(もちろん角栄さん含めて)。 とはいえ。遅くともバブル崩壊で上記を支える前提は崩れ去ったと思う。その一方で、体制のほうは長らく残った。 一度出来上がった体制というのは出来の悪いプログラムのようなもので、周囲の状況お構いなしに勝手に動く。