9月24日現在、日本の新型コロナウイルス感染第5波は一旦の収束に向かっている。1人の感染者が平均して何人に感染させるかを示す実効再生産数(1以下であれば収束傾向を意味する)は全国平均で0.61、東京都でも0.63だ。そんな数字を出すまでもなく、下のグラフをみれば感染が収束してきていることがよく分かるだろう。 グラフからは感染の波がきれいに3−4ヶ月ごとに訪れていることがわかる。だとすると、次の波は11月〜12月の冬の時期に訪れることになるだろう。しかも、コロナやインフルエンザのような呼吸器感染症は冬に感染のピークを迎えることが多い。つまり第6波は、過去最高だった第5波を超えるこれまでで最大の感染規模となることが想定できるのだ。 では、その第6波を前にした我々は、一体どんな準備をしておけばよいのだろうか。今回はそのポイントを3つに絞って解説したい。 1. 日本の医療崩壊は医療システム運用の問