でも、藤原のヤロウを「どげんか、せにゃいかん!」って、思ってたのは貴族だけじゃなかったね。 天皇様もやっぱり同じように思われてたんだ。 ほんで、『御冷泉天皇』様の時。 藤原氏の娘だったお后に、子供が生まれなかったのね。 その後に天皇様になられたのが、藤原氏の影響が少ない『御三条天皇』様。 御三条天皇様は、藤原氏が「摂政」や「関白」になっても口出しできない方法を考えられた。 それが、『院政』ってもの。 天皇様になっても、さっさと辞めて、『上皇』や『法皇』になるというシステム。 要するに、スゲェー影響力を持った株主が、会社経営に口出ししてたとするでしょ。 そうすると、この株主に対等に物が言えるのは、社長ぐらいしかいないじゃない。 だけど、たとえ社長でも、この株主が義理の親父だったらなかなか逆らえないよね。 そこで、社長をさっさと辞めて、「会長になろう」ってものだ。 会長なら社長よりもっと力があ