東京都八王子市に、幅広い布教のため「萌えキャラ」を起用した寺がある。神様をアニメ風に変身させたキャラクターのフィギュアや案内看板がインターネットで評判になり、海外からも参拝客が訪れる千客万来の状態だ。 「萌え寺」とも呼ばれる日蓮宗の「松栄山 了法寺」。入り口に掲げる案内看板について、アキバ系オタクに人気の歌手兼声優のイラストレーター、とろ美さんに制作を依頼。平成21年秋、境内にメード喫茶を開くと、2日間で約2千人が参拝。お寺のテーマソングも出した。 中里住職は「こんなに多くの若い人が来てくれるとは想像もできなかった」と手応え十分の様子。萌えキャラは、迷える衆生を救う役割も果たしている。看板を見て寺に駆け込んだ失業中の40代の男性は、精神的にも落ち着き、仕事も見つかったという。