「5年後に1人1台、胸ポケットに入る人型ロボットを持ち歩く時代がやってくる」と予見するロボットクリエイターの高橋智隆氏。 前回は、コミュニケーションロボットと共に暮らす生活が実現するための道筋として3つのステップについて語ってもらいましたが、今回は 「なぜ、人のカタチをしたロボットなのか?」「日本製の人型ロボットは、携帯電話で経験したように世界市場でガラパゴス化する恐れはないのか?」についてお話を伺いました。 「かわいい」を発明した日本の感性が、コミュニケーションロボットの世界基準になる ▲(左)ネオン、(中央)ロビ、(右)ロピッド ── 高橋先生はこれまでに数多くの人型ロボットを開発していますが、なぜそこまで「人のカタチ」にこだわっているのでしょうか? 高橋氏:現在のロボット開発の盛り上がりはシリコンバレーから生まれてきていて、これまでに多くのロボットが開発され、遠隔操作で飛行するドロー