Go deeper into fascinating topics with original video series from TED
ちくま学芸文庫版の「敗戦後論」は2015年の刊行である。1997年に講談社より刊行された原著の出版から20年近くたっている。 本書には2005年刊のちくま文庫版「敗戦後論」に付された内田樹氏による「卑しい街の騎士」という解説と、2015年刊行のちくま学芸文庫版のためにかかれた「1995年という時代と「敗戦後論」」という伊東祐史の解説の二つの解説が付されている。1997年といえば今から22年前だから、わたくしが50歳くらい、 この「敗戦後論」は原著の刊行当時の論壇ではほとんど袋叩きという感じで、その悪評を見ていて、それほどの言われ方をするというのはどんな本なのかなと思って手にとってみたと記憶している。「敗戦後論」「戦後後論」「語り口の問題」の三つの論文をおさめた本であるが、わたくしには「戦後後論」での太宰治やサリンジャー、「語り口の問題」でのアーレントを論じた部分が面白く(要するに、政治の議
幻冬舎のベストセラー『日本国紀』(百田尚樹著)をツイッターで批判した作家の新刊を取りやめたことで、同社の見城徹社長が投稿したツイッターが物議を醸している。すでにいくつもの報道が出ているので、事の詳細は各報道やネット論考に譲るとして、その背景にある出版の慣行や出版構造上の問題点について取り上げることにする。 今回の炎上は「典型例」 今回の事の発端は、作家の津原泰水さんが、幻冬舎のベストセラー『日本国紀』(百田尚樹著)をツイッターで批判したところ、同社から刊行予定だった文庫本の出版が中止になったと訴えたことにある。津原さんは、幻冬舎との一件を13日深夜にツイッターで告発した。 ネットで騒ぎが大きくなり始めたところで、毎日新聞が両者の主張の食い違いをまとめて、いち早くネット報道し、一般にも知れ渡った。 津原さんの指摘した『日本国紀』の問題は、毎日新聞が昨年12月に記事として取り上げていたことも、
Review: Michel Houellebecq’s ‘Submission’ Imagines France as a Muslim State Published in France on Jan. 7, the day of the terrorist attacks on the satirical magazine Charlie Hebdo, Michel Houellebecq’s new book, “Submission” — a novel set in 2022 in which an Islamic party sweeps into power in France and Islamic law is embraced — became an instant best seller there and the center of a heated debate
He believed that government had a crucial role to play in a well-functioning economy. It should finance and run good schools, as well as build roads, bridges and parks, he argued. It should tax alcohol, sugar and tobacco, all of which impose costs on society. It should regulate businesses to protect workers. And it should tax the rich — who suffer from “indolence and vanity” — to help the poor. Wh
1週間当たり読書に費やする平均時間。インド人が10時間42分、タイ人が9時間24分、中国人が8時間、フィリピン人が7時間36分、エジプト人が7時間30分・・・。それに比べ日本人は4時間6分と少い。これは、NOP Worldが世界3万人(31か国)を対象に調査した「World Culture Score Index」の結果である。 (図のソース: Russia Beyond The Headlines) 日本には刺激っぽいメディアサービスに溢れているから、本なんか読んでいられないのかな。本屋に行けば、目立つ場所には自己啓発書とかコミックが平積みされており、さっと読める本が幅を利かしている。電車の中でも、数年前までは本を読む乗客を見かけたが、いまではスマホでゲームを興じたり、メールやチャットでやり取りする人がほとんどだ。本の世界でも、日本は特異なメディア環境にあるのかな。 今年のWorld C
第6回は伊藤直也さん (@naoya_ito) をゲストに迎えて、Kindle 出版、GitHub、Google Reader などについて話しました。 ほぼ週一くらいで配信されている @miyagawa さんの Podcast、第6回目のゲストで出演しました。第1回目に続き、これで自分は2回目ですね。だんだん往年のいいともみたいになっていくのだろうか。 それはともかく、内容は先日だした Kindle の 入門 Chef Solo に絡めて KDP (Kindle Direct Publishing) の話、それから Google Reader にまつわる RSS の話に関して。二人とも KDP での出版経験があるのと、RSS に関しては昔二人で本を書いたりした当時のホットな話題でお互い良く知ってるしというので、面白く話せました。 Chef 本が実際 KDP でどのくらいダウンロードされて
中国でも村上春樹氏や東野圭吾氏などの日本人作家の人気は高い。2012年の中国国内でのベストセラー本(印税ランキング)が発表されたが、海外作家部門のトップ10に4人が選ばれた。 トップ15の作家(印税、書籍)は次のようになった。 The 2012 Foreign Writers Rich List, ranked according to royalties earned in China. (ソース:ChinaDaily) トップ10に、村上春樹氏の『1Q84』、東野圭吾氏の『白夜行』、黒柳徹子氏の『窓ぎわのトットちゃん』、稲盛和夫氏の『生き方』が入っている。これらの作品は日本ではかなり昔の作品であるが、中国でも数年前から販売されているものが少なくない。中国市場ではベストセラー作品が上位に選ばれ続ける期間も比較的長いようだ。5位の『1Q84』は昨年度は4位、6位の『白夜行』は同5位、8位の
Public Knowledge Project(PKP)が、単行書の出版を行うことのできるオンラインプラットフォーム“Open Monograph Press”のバージョン1.0(ベータ版)をリリースしました。オープンソースソフトウェアとして公開されています。Open Monograph Pressは、大学出版局や学協会などでの使用が想定されており、単行書の編集や公開、販売などが可能となっています。なお、PKPでは、電子ジャーナル出版のためのオープンソースソフトウェア“Open Journal Systems”も開発・公開しています。 Open Monograph Press(Public Knowledge Project) http://pkp.sfu.ca/omp デモサイト http://pkp.sfu.ca/omp/presentation/ Public Knowledge
電子書籍も電子雑誌も、米国では勢いよく成長している。年末のホリデーシーズンにタブレットやeリーダーが売れに売れたこともあって、電子書籍や電子雑誌の市場が活性づいた。 特に電子書籍は開花宣言が出たと言ってよさそう。AAP(the Association of American Publishers)によると2012年1月には、電子書籍売上が全書籍売上の31.1%を占めると言う。1年前の24.8%から電子書籍のシェアを大きく拡大させている。(これは報告のあった出版社のデータ(卸売価格)を集計した結果なので、実際には電子書籍のシェアはもっと低いかもしれない) パッとしなかった電子雑誌もようやく活気が出てきた。ABC(the Audit Bureau of Circulations)によると、昨年下期には前年に比べ販売部数が倍以上も増えたという。だが立ち上がりが遅れたこともあって、電子雑誌の売上は
2012年2月18日にFlavorwireが、世界の美しい書斎や私設図書館20軒の写真を集めた記事を掲載しています。カール・ラガーフェルド氏やジョージ・ルーカス氏の書斎等の写真が掲載されています。 20 Beautiful Private and Personal Libraries (Flavorwire 2012/2/18付けの記事) http://flavorwire.com/261320/20-beautiful-private-and-personal-libraries 参考: Huffington Post、世界の美しい図書館を紹介 http://current.ndl.go.jp/node/15696 世界の美しい図書館13館、WebUrbanistが紹介 http://current.ndl.go.jp/node/18970 WebUrbanist、今度は世界のユニークな
「青空文庫」のサイトで、2012年1月1日付けで、2011年で著者の没後50年を経過し2012年1月1日から著作権切れとなった作品として、小川未明、津田左右吉、古川緑波、柳宗悦などの作品が追加されています。また、パブリック・ドメインに関する活動を行っている欧州の組織COMMUNIAによる“Public Domain Day”のサイトでは、2012年1月1日付けで、2011年で没後70年が経過した人物として、ジェイムズ・ジョイス、ヴァージニア・ウルフ、アンリ・ベルクソンなどの名前が挙げられています。同サイトでは、著作権法制は国によって違うことや翻訳は翻訳者の没後の年数での計算となること等についての注意書きが付されています。 そらもよう(青空文庫のお知らせ。2012/1/1付けの「本を運ぶ者」に新規追加の作品名あり) http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/sora
今月16日私にとって衝撃的なニュースがあった。国際政治経済情報誌『フォーサイト』の休刊がそれだ。 私は大学入学前後の頃から購読しはじめたので、10年程の愛読者だ。当時私は留学していたので、海外で購読していた。推薦者は、現地で知り合い今も尊敬する外交官の方だ。「この雑誌を読んでおけば、日本と世界の大まかな流れは分かる」、「僕の話のネタの8割はここから」と言われ、バックナンバーを1年分ほどドサっと頂いた。様々な情報に飢えながらも、具体的に何を吸収してよいか分からない状態の若造には、最良の獲物だった。学生時代には本当に最初のページから最後のページまで読んでいた。 誌内の情報の質は高く、テーマも先見性に溢れていた。よって、例えばブッシュJr.元大統領やビン・ラディンの顔や人物像もそれぞれ大統領選挙、911テロのかなり前から知ることができた。 そして、帰国後社会人になってからも購読は継続し、今日に至
[書評]Say It Better in English: Useful Phrases for Work & Everyday Life(Marianna Pascal) 先日ツイッターで英語の勉強法の話題があって、「それならいいのがありますよ」みたいなことをつぶやいた。念頭にあったのは、この本、「Say It Better in English: Useful Phrases for Work & Everyday Life(Marianna Pascal)」(参照)。タイトルを訳すと、「英語で上手に言う方法。職場と日々の暮らしで役立つ言い回し」となるだろうか。そういう感じの本。 日常的な英会話でよく使われる表現を368個まとめて、それに簡単な解説とイラストと例文が付いている。ちょっとした絵本といった風情なので、中学生が読んでもいい。英語のレベルからすると、中学生くらいが相当かもしれな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く