新型コロナウイルスの影響は県内の教育現場に波及した。安倍晋三首相が27日、突然表明した全ての小中高校や特別支援学校への臨時休校要請。「寝耳に水」「やむを得ない」。学校や教育委員会、保護者は大慌て。シーズンが本格化する卒業式はどうなるのか。感染拡大が終息の気配を見せないまま、列島は異例の春を迎える。 卒業式、高校入試が数日後に迫る中での前例のない求めに県教委や県内の教育現場には衝撃が走り、動揺が広がった。 27日午後7時前、県教委の職員らは速報を報じるテレビに見入った。文部科学省に電話を入れ、状況を確認する職員も。臨時休校の初日とされた3月2日は、県内の大半の公立高で卒業式が予定され、4、5日は高校入試が行われる。入試は予定通り実施すると決め、陽性反応が出た受験生への救済措置を検討していたさなかだった。高校教育課の赤堀健之課長は「何も情報がない。入試や卒業式は現時点では予定通り行うとしか言い