(渡辺 正:東京理科大学教授、東京大学名誉教授) 平年より2~3℃暖かい日が続くとか、桜の開花がだいぶ早まる、といったことを知って、「地球温暖化」を連想する読者は多いだろう。台風の洪水被害や「降水量ゼロ続き」の報道にも、似た反応をするに違いない。日ごろメディアにすっかり洗脳されているからだ。 温暖化報道の勢いでは、なぜか朝日新聞(とNHK)が突出している。10人近い「環境チーム」(2月26日朝刊)がつむぐ朝日の「温暖化記事」は、他紙の10倍どころではない。記事の根元には、「大気に増える二酸化炭素(CO2)は危険」という妄想がある。 実業界も妄想にとらわれ、食品大手の社長が「CO2が・・・増えて、気温も上がっていく。・・・企業として何か対応せにゃいかん」のだと、カップ麺の容器や食材を「植物系」に変える企画を自慢する(1月8日、NHK「おはよう日本」)。民間電力の社長が「CO2排出ゼロに向けて
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