政府は30日までに、毎日新聞が情報公開請求した全閣僚が出席する閣議・閣僚懇談会と、政策課題ごとに関係閣僚が集まる「閣僚委員会」の議事録について「作成、保有していない」として不開示を通知した。閣議などの議事録は従来作成していないが、鳩山政権は「政治主導」を掲げている。政府の意思決定の場となる機関の議事録がなければ政策決定過程の検証は困難で、透明性や公開性を求めてきた姿勢との整合性が問われそうだ。 また、毎日新聞は、厚生労働省の大臣、副大臣、政務官による政務三役会議の議事録についても情報公開請求したが、厚労省は30日、閣議などと同様に「作成、保有していない」として不開示決定を通知した。 閣議・閣僚懇、閣僚委については10月1、7日に議事録と配布資料を請求し、10月23日と11月6日に通知があった。開示された配布資料は鳩山内閣の「基本方針」などだが、ほとんどは公表済み。議事録を作成していないこと