発売以来、相次いで企業での導入が紹介されるなど、いよいよビジネスシーンにおいても本格的な普及期に差し掛かったiPad。企業がその利用を推し進める上で、注意すべき点は何か。 企業でも高まるiPhone/iPadの利用機運 iPhoneやiPadに代表されるスマートフォンやタブレット端末など、スマートデバイスの企業における利用がここにきて加速している。2010年に入りiPhoneの導入事例が次々と登場し、iPadに至っては2010年5月の発売直後から大企業を中心に採用を表明する企業が相次いだ。 一般に企業は新ツールの導入に慎重になりがちだ。にもかかわらず、iPhoneやiPadの導入に意欲的な背景には、技術革新によるセキュリティレベルと運用レベルの向上がある――。こう分析するのは、企業向けiPhoneアプリの開発やWebサイトの制作などを手掛けるジェナの手塚康夫社長だ。 手塚氏によると、企業が