ある教会の牧師に、数年ぶりに会った。 最初に出会ったのが15年くらい前で、以降数年に1回くらい、何かの機会に顔を合わせている。毎回じっくり話せる訳ではないが、彼はいつも変わらない。親切で、思慮深い。 その教会運営を一度見てみたいと思っているが、今のところそういう機会はない。 その彼が話の中で、牧師の苦労みたいなものに触れていた。それが私の印象に残っている。 彼は教会の信徒の問題が大変で、心が騒いで夜眠れないことがあるという。どんな問題なのかわからないが、そういう時は睡眠薬をのんで眠るようにしているそうだ。 大変だなと思った。 「牧師」業が一般的に睡眠薬を必要とする業種なのか、あるいは彼がそういうタイプなのか、わからない。が、そういう牧師の話はよく聞く。知り合いの牧師にも、ノイローゼになった人や、体を壊して休業した人も少なくない。 睡眠薬なしにできない仕事というのを、どう捉えたらいいのだろう