講演を評価するための僕なりの基準を書きとめておきたい。学会から研究会から講演会まで、近年では様々な情報の取得が講演をベースに行われる。本来講演は手段なのであるが、行政や教育組織がただ名のある人を呼んだというだけの形骸化した講演も多々あり、僕も大学の頃からしばしば講演会や勉強会に参加して発表を聴くのだが、インスピレーションを受け取ることができるものから無料であっても時間を無駄にしたと思えるものまでさまざまであった。 今回語りたいのは舞台などの「公演」でなくスピーチの方の講演である。講演会やワークショップなど小学校から企業まで話を聞く機会と言うのは多いだろう。しかし一般の人に講演会を評価する基準は何かと聞けば「面白くて、ためになる」と客観的に評価しようのない基準に収まる。それはそれで基本であるが、お世話になった多くの大学の先生や研究機関の方々などからの話をシンプルにまとめて基準となる評価軸を作