単純な生活の細かい好きずきや差異などを告白するのは、けっこう伝わらない、というか変な語弊を招くような気がする。あんまり主張しない方が、事は穏便に運ぶことが多いような気もする。 たとえば嫌いなもの。カレーが嫌いだとか、猫が嫌いだとか、きのこの山は認めないだとか。・・いやいや、もちろんどれも嫌いじゃないです、むしろ大好物ですよわたくしは。 あくまでも例えば、なのだけれど、みんながみんな一般的には「大好き!」とされているものを、否定、なんて気持ちはさらさらなくとも、あまり好みではないと表明するだけで、なんとなくその場の雰囲気が沈んだり、さもなければそうなってしまうだろう現場を恐れて口にできない、というような経験はないだろうか。 そういう類いの話なので、けなしているだとかアンチだとかディスっているだとか、どうかそういうふうには取らないでほしいのだけれど、「わたしは海外旅行に行きたくない。」という、