美術館に足を踏み入れると、赤い大きな布が、床の上に無造作に広がっていた。一体これは何なのか? 現在、韓国ソウルのソウル市立美術館にて、興味深い展示が行われている。 「SeMA Green 金丘林展『よく知りもしないくせに』」と名付けられたこの展示では、1936年生まれ、韓国第1世代の前衛芸術家として先駆的な活動を繰り広げながら、大衆的に評価される機会の少なかった作家、金丘林(キム・グリム)を紹介。今回は特に、発表後に消失してしまったり、エスキースだけで実現・発表ができなかったりした1960~70年代の代表作の数々が、約40年ぶりに再現された。 最初に登場する巨大な赤い布は、『現象から痕跡に』という1969年作品(写真)。3メートル平方という大きな氷の塊を赤い布で包み、それが自然と溶けきるまでの行程、そして痕跡を見せるというインスタレーションだ。 この作品は1970年、景福宮美術館の招請を受
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