愛知、三重、静岡など六県を通る全長千四百キロの「太平洋岸自転車道」の整備事業が、構想から半世紀となる二〇一九年に本格的に動きだす。標識や路面表示を統一し、開通していない区間も含めて二〇年の東京五輪までに全線整備する方針で国と各県などが合意した。完成すれば国内最長の自転車道になり、専門家は「外国人旅行者を呼び込むゴールデンルートになる」と期待する。 愛知県の太平洋岸にある「渥美サイクリングロード」。海岸が迫る雄大な景色で人気の自転車道だ。国が一九六九年に発表した太平洋岸自転車道の整備事業の一部として七四年から敷設され、全長五四・八キロのうち八割以上が完成しているが、一部は未完成のまま。起点に標識や案内板はあるが、一般道と見分けは付きにくい。 太平洋岸自転車道は千葉県銚子市から和歌山市までを結ぶ。一部では複数のルートに分かれ、愛知-三重県間など二カ所は船を利用する。国土交通省によると四割程度が
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