原題は「Amanda」ですが 物語の主題である「Elvis has left the Building」(エルヴィスは建物を出た) のほうが、結果として良くも悪くもしっくりする 独身男が身寄りのなくなった幼い女の子を引き取って面倒を見る、という プロットは「うさぎドロップ」(2011)に似ているのですが 「うさぎドロップ」が(私だけかも知れないけど)気持ち悪く感じるのに対して こちらは苦悩や悲しみがリアリティに描かれているぶん ラストには静かな感動がありました 主に賃貸の仲介業をする、何でも屋のダヴィッド シングルマザーで仲良しの姉が突然死んでしまい(2015年パリ同時多発テロ) 姉のひとり娘で7歳のアマンダが孤児となってしまいます ダヴィッドが役所に今後のことを相談しにいくと 後見人制度について資格があるのが自分と、大叔母(ダヴィッドの父親の妹)と ロンドンにいる祖母(離婚したダヴィッド