12月11日に発生した新幹線史上初の重大インシデントであるが、どうも気になったのでちょっと改めて調べてみた。 調べてみた理由はたった1つで、「今回の件が運用上の問題とは思えなかったから」である。 以前より私は様々な技術関連の講義やら講演などに参加してきたが、その中で頭の中に残っていた言葉があった。 それは「新幹線や特急車両の台車枠と呼ばれる存在は、目視可能な亀裂が発生してから16万km前後は運転最高速度で運転しても破断までに至らない」という話である。 今回の事故の後、改めて台車が公開され、専門家による検証や周囲の金属関係に詳しいものたちの話にむしろ違和感を感じたのだ。 それは「これは普通に蓄積された疲労限界を超えた金属疲労による破断だ」という話だ。 ちょっと待って欲しい。 車体ならまだしも「台車」がそう簡単に金属疲労による破断を起こすのか? 正直な所、鉄道系は特許出願が少ない事情があるため