タグ

ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (3)

  • フィフス・エレメント(その人に影響を与え、価値観を構成する要素となった5つの表現) - 2010-10-18 - 空中キャンプ

    いぜん友だちと飲んでいたとき、〈フィフス・エレメント〉について教えてもらった。これは金髪のブルース・ウィリスが登場するリュック・ベッソンの映画タイトルではなくて、「その人に影響を与え、価値観を構成する要素となった5つの表現」を挙げていくという遊びである。誰しもそれぞれの〈フィフス・エレメント〉があり、5つの要素から見えてくるその人があっておもしろいとおもった。これを提唱したのは大根仁さんだそうで、スチャダラパーのBOSEさんはそれに答えて、みずからのフィフス・エレメントをこう答えていた。 『うる星やつら ビューティフルドリーマー』 植木等の無責任シリーズ 『ファンタジア』(ディズニー) 藤子・F・不二雄 短編集 『マトリックス』(Part1) なるほどとおもう。特に『マトリックス』ってとてもいいですね。わたしも『マトリックス』はすごく好きだけれど、〈フィフス・エレメント〉に入れるほどだとは

  • 『 のはなしさん』/伊集院光 - 空中キャンプ

    好評につき第三弾、文章家としてもアイデアの豊富さとキレのよさが光る伊集院光のエッセイ集。今回もさらにクオリティの高いテキストになっており、ユーモア、視点の鋭さ、脱線のうまさなどどれもみごと。なかでもひとりでに増殖していく妄想のモチーフは秀逸で、読みながら「これってニコルソン・ベイカーみたいだ」と驚かされました。2001年から2006年までのあいだ、メールマガジン用に書かれたエッセイを加筆訂正したもの。 このごろよく考えるのは、小説やエッセイといった表現形式や、純文学やエンターテインメントといったジャンルは、いったん文章となって人の目にふれるとき、その区別がほぼ無効化するのではないか? ということだ。かつてわたしは「ジャンルにはそれなりに意味があり、形式による区別は成立する」という立場を取っていたし、そうしたフォーマットから遡及して作品が成立する場合が多いとおもっていた。しかし、もしある文章

  • サリンジャーのこと

    今朝、目が覚めて、しばらくベッドのなかでアイフォンをさわっていたら、サリンジャー死去のニュースを知った。1919年生まれだから、かなりの高齢ではあったが、それにしても、サリンジャーが死んだというしらせはなんだかふしぎな感じがして、そのまますこしぼんやりとしてしまった。 数年前にヴォネガットが死んだけれど、そのときにわたしが感じた気持ちは、今回とはすこしちがっている。なぜなら、実人生においてヴォネガットは、すこやかに、とてもよく生きたが、サリンジャーは、ごく控えめにいっても、彼の人生をじゅうぶんに享受し、よく生きたとはおもえなかったからだ。彼は作品を発表せず、人目を避け、森の奥にひっそりと暮らしていた。家のまわりには高さ2mの塀をめぐらせていたという。 だからこそ、わたしにとって、サリンジャーがまだ生きているというのは、とても意味のあることだった。彼の机の上には、十数作におよぶ長編小説の完成

  • 1