ポルトガル・カスカイス在住の「巡礼代行人」、カルロス・ジルさん。聖地ファティマへの代行巡礼に出発する前の様子(2017年5月5日撮影)。(c)AFP/PATRICIA DE MELO MOREIRA 【5月11日 AFP】ポルトガルのカトリック教徒、カルロス・ジル(Carlos Gil)さん(52)は、知る人ぞ知る「巡礼代行人」だ。 ジルさんは同国中部にある聖地ファティマ(Fatima)まで、他人の名の下に巡礼する。病気や多忙といった理由、あるいは単に自分で行くのが面倒くさいという人に代わって、聖なる歩みを請け負うのだ。代行料金は2500ユーロ(約30万円)。 ファティマではちょうど1世紀前の1917年、3人の幼い羊飼いが聖母マリアの姿を目にしたとされる。13日には聖母出現から100年を記念して、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が同地を訪れ、聖母の目撃者とされる2