タグ

ブックマーク / manba.co.jp (5)

  • 鳥山明さんのいなくなった日3【夏目房之介のマンガ与太話 その30】 | マンバ通信

    鳥山明は、縦の間白(コマとコマの間)より横の間白を広くとり読みやすくする工夫など、先鋭的な作品ではむしろダサく見えてしまう表現上の更新もしている。が、それが典型的に示すように、新しい革新的な表現に注目しがちな批評言説からは注目されにくい作風である。けれど、彼は間違いなくジャンプ最盛期の牽引役で、その後のジャンプ路線のシンボルだった。のちにジャンプを支える『NARUTO』の岸斉史、『ワンピース』の尾田栄一郎ら、多くのジャンプ作家に影響を与えた。いわば読者を育て、そこから作家を生み出したのである。いいかえると、彼はジャンプの基準、範例のようにも見なされ、結果「明朝体」のように感じられるようになったのかもしれない。 鳥山明はとてつもない作業量をこなし、しかも締め切りを守った。その理由が、会社員を経験したので、〈原稿が遅れるといろんな人に迷惑がかかる〉*1と思ったからだという。ただ、絵を描くのが

    鳥山明さんのいなくなった日3【夏目房之介のマンガ与太話 その30】 | マンバ通信
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2024/06/01
    直裁 1 ただちに裁決すること。2 本人がみずから直接に裁決すること。 デジタル大辞泉より/まあ直截の変換ミスだろうなあ
  • 漫画史上最悪レベルで褒めるところがない主人公の活躍を見よ—梶原一騎+中野喜雄『人間兇器』 前編 | マンバ通信

    漫画に限らずフィクションというものには、悪玉を主人公にした作品というものが少なからず存在します。そういった作品では、主人公に悲しき過去があったり、悪ならではの美学が存在したりして、悪とはいえ読者が応援したくなったり憧れたりするような何かが存在するのがセオリーでありましょう。ですが、今回紹介する梶原一騎+中野喜雄『人間兇器』の主人公・美影義人は一味違います。この男、当にいいところが何一つないんです。彼を象徴するコマを一つ引用しましょう。 『人間兇器』合版1巻767ページより 「おれは勝てそうな相手にゃすぐトサカにくるんだ!」ですよ。こんな情けないことを堂々と言える主人公はそうそういません。そして言葉だけではなく実際に、自分より弱い相手には暴虐の限りを尽くします。では自分より強い相手に対してはどう出るか。 『人間兇器』合版1巻682ページより ご覧の通り、すぐ土下座し、泣きわめき、命乞い

    漫画史上最悪レベルで褒めるところがない主人公の活躍を見よ—梶原一騎+中野喜雄『人間兇器』 前編 | マンバ通信
  • 「オリはよう、オリは誰なんだよう!」—ジョージ秋山『くどき屋ジョー』を読んで、漫画史に残るダークヒーロー・毒薬先生の魂の叫びを聞け! |

    「オリはよう、オリは誰なんだよう!」—ジョージ秋山『くどき屋ジョー』を読んで、漫画史に残るダークヒーロー・毒薬先生の魂の叫びを聞け! 『くどき屋ジョー』 2020年に亡くなった日漫画界の鬼才・ジョージ秋山。彼が長く『浮浪雲』を連載していた『ビッグコミックオリジナル』では、同年7月に追悼の特集を行い、その中でちばてつや、永井豪、宮ひろ志……といった様々な豪華漫画家が追悼イラストを描いていました。描かれたイラストの内訳としては、やはり掲載誌だけに雲の旦那をはじめとした『浮浪雲』のキャラが一番多く、次いで多かったのは『銭ゲバ』『アシュラ』、さらに『パットマンX』『ザ・ムーン』『ほらふきドンドン』『デロリンマン』といった少年誌掲載作でのキャラが続いていたのですが、その中でひとり異彩を放っていたのは福伸行。彼が描いたのは、秋山の青年誌作品にスターシステムで多く登場したキャラ・毒薬仁(作品によっ

    「オリはよう、オリは誰なんだよう!」—ジョージ秋山『くどき屋ジョー』を読んで、漫画史に残るダークヒーロー・毒薬先生の魂の叫びを聞け! |
  • 出版物はどんな自由に作ってもいいんだ(よくない)—コレクター泣かせな地獄からの使者・オハヨー出版のデタラメ単行本たち(志村裕次・原麻紀夫+鳴

    出版物はどんな自由に作ってもいいんだ(よくない)—コレクター泣かせな地獄からの使者・オハヨー出版のデタラメ単行たち(志村裕次・原麻紀夫+鳴島生『雀鬼地獄の対決!』他) 『フランケンシュタインの男』および日野日出志作品の記事で、ひばり書房という会社は「同じを表紙とタイトル変えて別のに見せかけて販売をしたりしていた」「奥付の日付が適当で初版がいつかよく分からない」という旨を書きました。ただこれ、80年代以前の漫画出版界、中でもメジャーじゃない所ではそこまで珍しいものではなく、例えば80年代竹書房の近代麻雀コミックスなんかはこうです。 能條純一『哭きの竜』(竹書房)より 初版の日付も書けや!(「Printed in Japan 1986」とあるのと連載開始時期を考えると1986年の前半だと思うんですけど) 初版ならこれでもいいんですけど、ヘタにヒットした作品、例えば『フリテンくん』の1巻

    出版物はどんな自由に作ってもいいんだ(よくない)—コレクター泣かせな地獄からの使者・オハヨー出版のデタラメ単行本たち(志村裕次・原麻紀夫+鳴
  • いま縦スクロールマンガを読むことは時代の生き証人になることだ | マンバ通信

    いやしかし、いま、このタイミングで縦スクロールのマンガを読まないのは、この時代に生きている意味がないんじゃないかくらいの機会損失だと思うんですよ。歴史が生まれる瞬間を見逃しちゃうの? くらいのことだと思うんです。いま目の前で歴史が作られている! のでは?? ということであります。 手塚治虫が、マンガ文法を発明しながらマンガを描いていたようなことが、いま縦スクロールのマンガでは起こっているかもしれない、と。表現手法の発明ラッシュが起こっているんじゃないのかと。

    いま縦スクロールマンガを読むことは時代の生き証人になることだ | マンバ通信
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2020/07/27
    大袈裟だな。まあ、一つの手法としてはありだろうがやっぱりコマの大きさでメリハリ付けるのが主流のままだろう。comicoがサービス開始したの2013年なのに今更?
  • 1