非常に高度な文明が建造すると予想されているものの1つに、恒星から放出される全てのエネルギーを利用するための巨大な構造物「ダイソン球(Dyson sphere)」があります。ダイソン球は赤外線の形で熱を排出するので、遠く離れた地球から完成したダイソン球を観測した場合、赤外線を過剰に多く放出する “恒星” として観測されるでしょう。 ダイソン球を捜索する「プロジェクト・ヘーパイストス (Project Hephaistos)」は、地球から比較的近い距離にある恒星約500万個を対象にダイソン球の捜索を行いました。その結果、ダイソン球の可能性を否定できない天体が7個見つかりました。もちろん、現段階では単なる自然天体である可能性の方がずっと高く、ダイソン球を実際に見つけた可能性は低いでしょう。しかしそれでも、かなり変わった性質を持つ恒星を発見したことになるため、興味深い発見と言えます。 【▲ 図1:
![天の川銀河で「ダイソン球」の候補を7個発見? 違ったとしても興味深い発見](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3ab4009054ac436e0233d76745deff5527590c79/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsorae.info%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F05%2F2024-05-21-Project_Hephaistos-01.jpg)