参院選が終わりました。 となれば本欄では、選挙特番を振り返るのが恒例です。しかし今回はいよいよ困惑しています。 なにしろ各局、見事に消化試合でした。選挙特番のPRからして少なく。今度の選挙特番は誰が仕切るかが、記事になっていた時期もあったのに。そして今思えば、あれらのPRや記事は「今、選挙期間中ですよ」のお知らせとしても機能していました。 選挙があると知らない人も多かった、という調査結果も出ているからです。実際、ニュースや情報番組でも、選挙を扱うことが少なくなったと私も感じています。 □ □ 政府の希望に沿ってそうなったという声もネットや一部スポーツ紙などでありますが、テレビの作り手として私が想像するのは、池上症候群とでも名付けたい傾向です。 2010年の選挙から始まった、池上彰率いる選挙特番。もともとは、スター的なキャスターを持たないため、選挙特番の「顔」も持ち得なかったテレビ東京が