中国当局への抗議を示す馮正虎さん=成田空港到着後の機内、支援者提供 天安門事件20周年にあわせて来日した上海の人権活動家、馮正虎(フォン・チョンフー)さん(55)が、中国当局に帰国を拒否されたことに抗議し、成田空港の入国手続き前の制限エリアで9日間にわたって寝泊まりを続けていることが12日、分かった。「中国当局に無理やり日本に戻された」として、日本への入国手続きを拒否。帰国実現への支援を訴えている。 上海の民間の経済研究所長だった馮さんは、89年の天安門事件の際に、軍による民主化運動制圧に反対する声明を出して職を追われて以来、民主化や人権擁護の活動を続けている。 今年2月に北京で当局に拘束された後、事件20周年の6月4日を過ぎるまで国外滞在することを条件に釈放。4月に来日し、天安門事件の抗議集会などに参加した。6月以来、8回帰国を試みたが、当局が拒否。今月3日にも上海の空港で入国を拒