2010年度に宮崎県内の児童相談所に寄せられた児童虐待の相談件数が、過去最多の451件に上ったことが、県のまとめで分かった。 県こども家庭課は「虐待防止に向けた意識の高まりが、相談件数の増加につながっている」とみており、相談増に対応するため、4月から、教員免許などを持つ非常勤職員11人を新たに配置した。(篠原太) 同課によると、県内の3か所の児童相談所(中央、都城、延岡)に寄せられた相談は、前年度から86件増えて23・6%の増加。07年度と比べると2・3倍になった。 児童相談所への連絡元は、保健センターなどを含む市町村からが113件(構成比25・1%)と最も多く、次いで近隣の知人が70件、学校などの59件の順だった。 虐待の内訳は、食事の世話をしなかったり、家に閉じこめたりする「保護の怠慢ないし拒否」が172件で約4割を占めた。ほかに殴る蹴るなどの「身体的虐待」が160件、言葉による