写真共有サイト「フリッカー」に投稿された膨大な数の写真。それらに埋め込まれた緯度と経度の位置情報をもとに真っ白な画像に点を打っていくと、点描画のような世界地図がみごとに浮かび上がる。インターネットがなければ実現できなかった「集合的な世界認識」の一例だ。 インターネットは単にデータを集めるだけでなく、参加者同士のコラボレーションをも促す。同様に、ソーシャルメディアはユーザー同士を単につなげるだけでなく、新しい発想を生み出し、育てるためのビークルとなる。 今回は、慶應義塾大学総合政策学部の井庭崇准教授をゲストにお迎えする。クリエイティブなコラボレーションを促すために有効な仕掛けとして井庭氏が注目しているものとは、いったい何だろうか? フリッカーに投稿されたデータで“世界地図”が浮かび上がる 武田 井庭先生がSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)で研究されている、新しい創造性(クリエイティビテ